ダーニングというとおしゃれだけど
いつからダーニングというようになったのか。つい最近ではないかしら。ダーニングとは繕(つくろ)うという意味。何も新しいことではなかった。靴下やセーターの穴をかわいらしくふさぐ方法が有名。
衣服がだんだん大量生産大量消費するのがあたりまえになってきて、あまり繕うことをしなくなった。そうしてまで長持ちさせても、かえってコスパが悪いからだ。繕った洋服を着るのは、貧乏くさいし失礼になるといった風潮もあるかもしれない。
ところが最近になって、使い捨ては環境汚染につながっていることが知られるようになり、リサイクルやリメイクが見直されるようになってきたせいで、ダーニングも注目されるようになったようだ。
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ダーニングマッシュルーム
以前から靴下を繕いたいと思っていた。とくにちょっと値の張るお気に入りの靴下は、穴が開いたり部分的に薄くなっただけで捨ててしまうのは惜しくてしかたなかった。もう二度と同じものが手に入らないこともあるし、たびたび買い換えても苦にならないほど裕福でもないからだ。さらに都合のいいことに、人前に出る機会もほとんどない。繕った靴下を恥じる必要などないのである。
しかし、自己流に穴を適当にふさいだら、穴の周囲がますます傷んでどうにもうまくいかない。周囲の生地を引っ張ってきて、無理に穴をふさごうとしたからだ。
生地の目を補うように繕うには、ダーニングマッシュルームという道具が便利である。はじめはゴルフボールで代用していたが、とうとう買ってしまった。手芸道具には目がないのだ。おかげで断然繕いやすくなった。買ってよかった道具のひとつである。
ダーニングマッシュルームで生地を張りながら繕うと、目が多少不揃いでもそれなりにじょうぶにかわいらしく繕える。靴下の穴の繕いは、履くたび馴染んでいい感じになる。
ダーニング本
基本的な繕い方はわざわざ本で学ぶ必要はないけれど、『野口光の、ダーニングでリペアメイク』は眺めているだけで楽しくなる美しい本。手芸好きの方に。
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