あのバブル時代もお金と社会に巻き込まれずに地に足の着いた暮らしを貫いて成功した仕事とは

shihonron

「石見銀山生活文化研究所」をご存知でしょうか。

わたしもつい最近NHKの番組で知りました。

あのバブル期もお金や社会に翻弄されず、地に足の着いた暮らしをひたむきに貫き、いいときも悪いときも乗り越えてきた奇跡のような会社です。

https://www.gungendo.co.jp/

あの強烈なバブル時代に翻弄されなかったパワーはどこから?

石見銀山生活文化研究所は妻である松場登美さんが子育ての合間に作ったパッチワークの商品を夫の大吉さんが行商で売り歩いたのがはじまり。

土地に根差した古き良きものを時代に合わせて生かす「復古創新」という考えを軸にした丁寧なものづくりをするビジネススタイルは苦戦の連続だったと言います。

松場夫婦が大吉さんの故郷である石見銀山のある大森町に帰ってきたのはバブルの絶頂期。

ビジネスといえば東京進出があたりまえで、デザイナーズブランド真っ盛りの頃だったそうです。

わたしもバブル当時のことはよく覚えてます。

あの強烈なバブル時代に素材や地産地消にこだわったものづくりの大切さを知り、つなげようと励んできた人がいたことにびっくりしたというか、ショックを受けました。

松場夫婦も当時はまだ20代の若者です。

わたしはバブルに浮かれてて、そういう価値観の存在すら知らずにいました。

今でこそ丁寧なものづくりや伝統技術の継承、地域の資源を生かす方法などが注目されるようになってきてますが、あの頃から大事にしていることがずっとブレてないというのがスゴイ。

世の中全体が見向きもしてなかった価値観を持ち続けてこられたパワーはどこからくるのか。

社会と仕事に巻き込まれない暮らしを拠点にする強み

石見銀山生活文化研究所がいくつもの危機を乗りこえ、年商20億もの会社に成長し、今なお持続できているのは、利益最大化を目標にしていないからではないかと思います。

石見銀山生活文化研究所の経営方針は文化51%、経済49%と言います。

(広報担当 三浦類氏のグリーンズのインタビュー記事より)

 

また佐藤優氏は現代社会を生き抜くために今できることとして、

資本と資本主義に巻き込まれない領域を自分の具体的な人間関係の中で作っていく

と述べています。

お金がないと生活できないからと言って、すべての時間を労働に捧げては人間生きていけません。

もちろんお金は大事です。

でもお金やお金を稼ぐための労働とはまったく無関係の領域にある暮らしをおろそかにしてきた弊害が今の社会にあらわれてきているのではないでしょうか。

だからこそ今、石見銀山生活文化研究所が提案している資本や資本主義とは一線を画したライフスタイルに力強さを感じるのかもしれません。

ライフワークバランスを間違えないために

池上彰氏は、今の資本主義社会だけがすべてじゃないと知ること、資本主義社会はどんなふうに動いていて、その中で自分はどういうところにいるのか、どんなふうに付き合っていけばいいのか、ということを考えることが大切だと述べています。

また、

要するに働くということは労働力の商品化で、自分の労働力を売っているわけです。いまの世の中においては、労働力を売っていかないと生活ができない。その一方で、そのメカニズムの中にずっと入り込んでしまうのか、あるいは労働力を売らない時間を、どう自らのために使うかということでしょうね。

そのために佐藤・池上両氏は古典であるマルクスの『資本論』を読むことをすすめてます……。

佐藤氏は

資本主義はそう簡単に壊れない。簡単に壊れないんですが、そのシステムには相当問題がある。それは人間をボロボロにする危険性がある。だからとりあえずうまくつきあっていかなければならない。資本主義にとらわれないような生き方はできる

と述べてます。

『資本論』は、やっかいな資本社会の中でライフワークバランスを間違わずにうまく生き抜く力をつけてくれるもののようです。

ちょっと読み切る自信ありませんが、チャレンジしたい。

おすすめ♪池上彰×佐藤優対談。読みやすい。

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