かねてから小さな生活を目指しているのだけど、これがなかなかむずかしい。いきものは、あらゆるものを消費しながら生きるんだから仕方ないところはある。とはいえ、急速に環境破壊するほど過剰消費することもない。増え過ぎたいきものはやがて滅びることになる。
そろそろ小ぢんまりした暮らしにシフトしたほうがいいような気がする。
養老孟子氏は著書の中で、こんなことを述べている。
子どもが増えないのは、根本的には都市化と関連している。都市は意識の世界であり、意識は自然を排除する。つまり人工的な世界は、まさに不自然なのである。ところが子どもは自然である。なぜなら設計図がなく、先行きがどうなるか、育ててみなければ結果は不明である。そういう存在を意識は嫌う。
少子化は、増え過ぎた人間の数を調整するための自然現象なのかもしれない。
この限りある地球上で、人間は無茶をし過ぎているのではないか?
そうした懸念を今回のパンデミックははっきり証明している。
経済活動を止めざるを得なくなった期間、世界の温室効果ガスの排出量は減り、地球温暖化が大幅に改善されることが見込まれているという。さらに大気や運河の水もきれいになったという話もある。コロナ危機が去ったあとの反動が恐ろしい。
コロナ危機では、商品の一部が不足し、人不足も深刻になっている。
生活必需品や医療器具など、ないと困る大事なものほど足りない。医療や介護を担う人は、何もないときから不足していたんだから話にならない。
あふれるものを消費し、あたりまえだと思っていたいつものあの暮らしは何だったのか。本当に必要なものが必要なときには手に入らず、助け合う人もいない。そんな暮らしをするために、何を大量に消費していたんだろう。
- 今使わないものは買わない。
- ないものは代用品でしのぐ。
- できることをして助け合う。
そうしたあたりまえの小さな暮らしに今、立ち返るチャンスかもしれない。
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