初スマホに振り回されて

hatusumaho hurimawasarete

初めてのスマホが届いてからというもの、ああだろうかこうだろうかといじっている間に時間が経ってしまった。言ってみれば新しいパソコンの設定をするのと同じようなものなのだが、パソコンと同じというわけにもいかず、手間取ったあげく、わたしにとっては、電話にカメラがくっついた道具に過ぎないとわかってきた。

スマホで記録は無理

わたしにはスマホでスケジュール管理をするのは無理だとわかった。

忘れないように予定をメモすることは必要なのだが、スマホでするより手帳のが簡単だし見やすい。

出先でいちいちスマホのカレンダーを見るのもはばかれる。第一落としそうだ。

ちょっとしたメモも断然紙の手帳のが便利である。

大した用事がないわたしだからなのか、昭和生まれでただスマホが使いこなせないだけなのか知らない。いつまでも手書きで原稿を書いていた人の気持ちがようやくわかった気がする。

レシートを写真にとって家計簿をつけるといったアプリも便利そうだと思って楽しみにしていたのだけれど、なんだかかえってめんどくさい。そういえば、何でもかんでもつながって、不審だしかえって使いにくくてやめてしまったオンラインの家計簿を思い出した。スマホは画面がちっちゃいからさらに使い勝手が悪い。

家計簿に限らず、予定やメモのような個人的な記録は、自分がわかりやすく見やすく、使いやすくなければ意味がない。それでわたしは家計簿やダイアリーも結局自分で作っている。市販のスタイルでちょうどいいのがないんだから仕方ない。

唯一「鎮痛剤ログ」というのだけ試用中である。片頭痛の薬を飲んだ時に記録するものだ。

書くのはダメだが写真で記録するのはいいかも。

電話はガラケーより便利になった

持っているだけでお金がかかるのに使えないガラケーだったので、電話はスマホになってよくなった。

Rakuten Linkというアプリを使わなければいけないというので、はじめは緊張したけれど、慣れれば何ということはない。何より通話やデータの利用状況がほぼリアルタイムで表示されるのがいい。安心して使える。

電話が心置きなく使えるだけでもスマホを持ったかいがあった。電話するだけだったらお金もかからない。

データ通信もメールや写真のやりとりぐらいなら無料の1カ月1G以内におさまりそうだ。

超えそうなときは、自宅のWifiに切り替えれば問題ないのだが、そのあたりのことは、一年間無料の間にうまくできるように練習できればと思っている。

有機ELが美しい

はじめてのスマホだから比べたことがないのだけれど、有機ELと自慢するだけのことはあって、画像はパソコンと比べ物にならないほど非常に美しい。

いつも作文教室をしているZOOMを見てびっくりした。あまりにくっきりはっきり見えるので、気恥ずかしくなった。相手にはこんなふうに見えてるかもしれないんだと思うとちょっと気が遠くなってしまった……。安価なパソコンは、いい具合にぼけていて、あれはあれでちょうどいい感じだったのだけど。

だから当然写真もきれいに撮れる。わたしはガラケーのときから『人生はニャンとかなる!』のNOMORE八方美人のにゃんこを壁紙にしているのだが、さっそくスマホで撮影して取り込んだら、これがまたきれいでさらにかわいいではないか。会うたびニヤニヤしている。

カメラの練習しないとなあ……と思うものの、気軽に持ち歩いて撮影しようと思えるほど、まだスマホに親しめないでいる。高性能ですぐ壊れそうな感じがして何だかコワいのだ。家族曰く、わたしは指圧が強いので心配だという。実際うちの液晶テレビは、わたしの指圧が原因で一部見えなくなっている。

ガラケーもそうだったけど、かばんに入れたら入れっぱなしになって、まめに取り出して写真を撮るなんてことはできなさそうだ。

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