靴下を履き替えても履き替えても
ここ数年、足が冷えないように靴下を重ね履きしても冷たくなる。靴下を履き替えると冷たさが少しおさまる。足裏がぺたぺた湿った感じでどうやら汗をかいているみたい。あわてて靴下を何度履き替えても履き替えても、しばらくすると汗で冷たくなってしまう。こんなに寒いのに、どういうわけか汗をかくのだ。
以前から手足は冷たくなりがちだったけれど、とくに足裏にこれほど汗をかくようなことはなかった。足裏は汗腺がたくさんあるから汗をかきやすいというけれど、冬にこんなに汗をかくなんて考えられない。冷たくならないように温かくしていればそれですんでいた。ところが更年期以降、思いがけないときに汗をかくようになった。ホルモンバランスが崩れるのか、自律神経が不安定なのか、体調変化が著しい時期なのかもしれない。足の冷たい汗もまたホットフラッシュ的な現象ではないかと疑っている。
汗で冷たくなると自覚してからは、あわてて靴下を履かず、ぺたぺたと湿った冷たい足をさらしで丁寧に拭いて乾かしてから履き替えるようにしている。それでもまたたく間に足が冷たく湿って困ることがある。
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高機能靴下でも限界
湿ると発熱する吸湿発熱機能や速乾性といった機能性靴下も試してみた。冬登山をする人は下着選びが命にかかわるほど重要で、綿下着を着ている人の死亡率が高かったと聞いた。綿は確かに吸湿性に優れ、多少発熱するらしいけれど、乾きが遅く、保温性が低いのでからだが冷えてしまうらしい。だから冬登山にはウールや合繊の下着がいいとされている。
たしかにこうした高機能の靴下は綿の靴下より汗冷えすることが少なかったものの、完全に防いでくれるほどのものでもなかった。その日の気温や体調によってもからだの冷え具合や汗の出方は違う。汗をかいても体温が高ければ冷たくならない。こうしたからだの微妙な変化にいちいち対応できる靴下を探すのは無理な気がしている。
意外といいかもしれない乾布摩擦
さらしで足裏のぺたぺたする湿気を拭き取るついでに、マッサージのように軽く乾布摩擦するようになった。はじめは冷たくなった足指を一本一本拭き取るようにしていたが、足裏全体を雑にふき取るようにマッサージしても気持ちいいことがわかった。ぽかぽか温かくなる感じがする。
乾布摩擦など最近まったく聞かなくなった。子どもの頃は定番の民間療法だった。調べてみると、裸でごしごしやらなくても肌に刺激を与える程度でいいという。冷たい汗をかくのはからだの誤作動が原因である。どうすれば改善するのかわからないけれど、さらしで湿り気をふきとって温めると気持ちいいことだけは確かだから、拭き取るついでに乾布摩擦を続けてみようと思っている。
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