つい先日買ったばかりの低反発枕は一週間ほどで使わなくなった。ウレタンがわたしには硬く、高さも高過ぎたのだ。ウレタンは、頭の重い部分がわずかに沈む程度の硬さ。後頭部から首にかけてのラインと枕のウエーブがぴったり合わず、しんどくなった。
手作りタオル枕がよかったのは、タオルがからだのラインにぴったり隙間なくそってくれるからだった。その反面、支える力が弱く、その都度かたちを整えなければならず、めんどくさかった。
そこで、次にしばらく使っていたのがブレスエアーという繊維が絡み合ったようなシートとストローのようなパイプがセットになった枕である。パイプの量を減らして低めで使っていたのだが、最近になってベースのブレスエアーが硬く、首を傷めるようになってきたので、低反発のウレタンを試してみたくなったのだった。ところがウレタンが想像以上に硬かったという次第。硬さやかたちにもいろいろあるんだろうけど、片っ端から試すわけにもいかない。
そんなわけで、今はパイプだけの枕に落ち着いている。
パイプ枕のパイプをパンパンに入れて使ってはいけない理由
パイプ枕が硬いという人は、そのまま使っているせいだと思う。パイプを減らすと、パイプが偏って嫌だという人もいるが、中のパイプが適当に動いて偏ってくれないことには頭の重みでも沈まないカチカチの硬い枕にしかならない。枕がいい具合にからだに沿うようにするためには、パイプの量を減らさないことには始まらないのだ。
とはいえ、変な具合に偏ってしまっても具合が悪い。わたしのはパイプの内袋が三分割されており、極端に偏らないようになっている。このようにパイプをお好みに分割して調整できる内袋があるといいかもしれない。
パイプの量がちょうどいいと、パイプはやわらかくやさしくからだのラインに沿って沈んだり支えたりしてくれる。これはもう手作りタオル枕に負けないほどの心地よさ。しかもタオル枕のように型崩れしないので、いい具合に支える力もありつつ硬すぎず、首にやさしいからうれしい。
パイプ枕をうまく使うコツは、パイプ量の調節にかかっている。
後頭部の椎骨にやさしく、首を隙間なくやさしく支えてくれる低めの枕がお好み方は、一度パイプ枕を試してみるといいかもしれない。パイプの加減がうまく調整できれば、かなりお好みの枕になるのではないかと思う。
横向き用のパイプ枕は
わたしは仰向けが中心だが、左右横向きになることも当然ある。そんなときは、横向き用の枕を付け足して使っている。小さいパイプ枕を重ねて使っているのだ。ごろんと向きを変えるとき、手に取って頭の下に入れる。もうほとんど無意識に自然にするようになった。そのおかげで横向きがずいぶん楽になって、肩や首が痛くなることがなくなった。
横向き用の付け足し枕は、余ったパイプをランドリーネットに入れて枕カバーにセットした手作りのもの。もちろんパイプはゆるめの袋に入れてやわらかい枕に仕立ててある。これを枕もとに置いて、左右どっち向きになるときも便利よく使っている。
ちなみに昼休みの昼寝用に、デスクで使う枕を子どもに作ったら喜ばれた。
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