プロテインコストを下げる
食事でプロテインだけをとるのはむずかしい。どんな食品にも脂肪や炭水化物といった栄養素がいっしょに入っているからだ。そんなわけでふつうの食事で栄養バランスをいい感じに整えるのは至難の業。
そこでプロテインだけとれるサプリメントや健康食品が重宝されている。でもこうした便利なものはとかく高価で続けにくい。
だからわたしはシャトルシェフでoikosヨーグルトを増やしている! と言っても、この自家製oikosヨーグルトが元のoikosヨーグルトと同じ栄養分かどうかはわからない。というかかなり疑わしい。
厳密には違うものになっているかもしれないけれど、なるべくPFCバランスは近いものを作るため、うちではこちらの牛乳を使っている。脂肪ゼロのわりにはおいしいと評判の牛乳である。
保温鍋がなければ魔法瓶でもいい。保温できるならどんな容器でもかまわない。シャトルシェフの鍋は大き過ぎるので、うちではプラスチック容器を保温鍋の中にアルミシートを敷き詰めてセットしている。保温鍋がなくても発泡スチロールや毛布なんかを使って保温してもよさそう。40度と低温なので、保温鍋や魔法瓶がなくても工夫次第で保温はできると思う。
キャンプや防寒用のアルミシートがあれば最強。
あたためた牛乳もしくは豆乳に市販のヨーグルトを加えるだけ。じつに簡単。ただ温度計はあったほうがいい。
ただしこの方法はヨーグルトの製造者は決しておすすめしていない自己責任的裏技。商品に小さく「ご遠慮ください」と書かれているヨーグルトもあるのでご注意を。
こんなふうに増やすと、市販のヨーグルトを一回買うだけで、永遠にヨーグルトが作れそうな気もするが、そうでもない。だんだん乳酸菌が弱ってくるのか味が落ちてくるらしくて、三回程度が限界みたいだ。
それはそうだろう。わたしなど大雑把なので、おうちのいろんな雑菌も混入してそうだ。味噌なんかはそれがそれぞれのおうち独自の旨味になるそうだが、ヨーグルトの乳酸菌は日本の高温多湿には弱そうなイメージ。だからわたしは増やすたびごとに新しいヨーグルトを使用している。
それでも1カップ113gのoikosがおよそ750gに殖えるのだからありがたい。そこそこ上等の牛乳を使っても、およそ3分の1ぐらいのコストに抑えられる計算。
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ヨーグルトは低温でじっくり増やす
プロテインが多いのはギリシャヨーグルト系のとろりねっとりしたタイプのヨーグルト。プロテインではオイコスが有名だが、ギリシャパルテノンも同じくらいのプロテイン量である。
脂肪ゼロでプロテインをがっつりとれるヨーグルトを増やしたいので、牛乳も脂肪ゼロにしている。もちろん豆乳でも増やせる。仕上がりはかなりあっさりした感じになる。
種にするヨーグルトの量は牛乳1リットルあたり150gが一般的。減らすと緩めになるとか。オイコスは1カップ113g入りなので牛乳は753gぐらい。
牛乳はレンチンしてあたため、40度ぐらいにする。そこに種ヨーグルトを入れてよく溶かす。オイコスは水分が少なく溶けにくいので、わたしは茶こしのようなのを使ってなるべくダマにならないように混ぜ込んでいる。冷たいヨーグルトを入れると牛乳の温度が下がるので、40度より多少高めにあたためておいてもいい。
万が一40度を多少下回っても気にしない。温度は下がっても失敗しないが高過ぎると乳酸菌が死んでしまって固まらなくなる。
だから温度が下がるのより上がらないように注意する。乳酸菌が発酵し出すと、保温器の中の温度が上がってくるので、保温を始める前の温度は多少低めのほうが安全かもしれない。また3時間程度ではほとんど固まらない。固まり出すのにはかなり時間がかかる。容器がほんのりあたたかく保温できていればだいじょうぶである。
万が一失敗して固まらなかったときも牛乳が傷んでいない限り、新しい種菌を入れて作り直すことができるので、これは致命的な失敗ではないのだ。
保温をスタートしたら、温度よりもむしろ保温時間に気をつけたい。
ヨーグルトは低温でじっくり作るのがいいようだが、あまりにも長時間放置し過ぎると、取り返しがつかない失敗になる。つまり腐ってしまうのだ。これだけは避けなければいけない。
わたしは必ずタイマーをしている。
6時間ほど保温して固まったら冷蔵庫で保管。一週間程度で消費している。
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