老眼プラス緑内障の影響もあって、好きだった読書から遠ざかっていたのだけど、貴重な『東西ミステリーベスト100』というのを入手して、順番に読んでみるかと思い立って以来、はや三冊目に突入中。
やっぱりミステリーはすごい。
読書は何よりお手軽趣味
読書は読むのがめんどくさいと言い出したらおしまいだが、読書ほど、いつでもどこでも好きな時に始められて、いつでもやめられる都合のいい趣味がほかにあるだろうか。
片づけも準備もいらない。ふいにやめたからといって、誰に迷惑もかけない。コストも大してかからない。
そう思うと、わたしには読書以上の趣味はない気がしてきた。というか、これ以外わたしにできる趣味はないと思ったのだ。いよいよ視力が弱って読めなくなるその日まで、読書を楽しもうと思い立った。
読書好きと言いながら、それほどたくさん本を読んでいるわけではない。おまけに読んだ直後はあれこれ思考を巡らし、影響を受けるのだが、すぐに忘れてしまうのがいけない。確かそんなようなことを読んだ気がすると思っても、それが誰のどんな本だったのか、一向に思い出せない。だからまったくうんちくが語れないのだからもったいない。これでは読んでいないのと同じ。と最近つくづく思うようになったのだ。
競馬好きの人が名場面をありありと再現実況できる人がいるが、尊敬してうらやましく思う。プレバトで、他人の俳句を一言一句覚えている東国原名人もすごいと思う。わたしも読んだ本のよかったところや気になったところを具体的にあげられる人になれたらどんなに楽しかろう。
残念ながら自慢する友達も分かち合う人もいないけど、書いて楽しむことはできる。
そこでただ流すように読んでいた読書スタイルを見直すことにした。
ミステリーは丁寧に読むのに最適
わたしはもともと好きな本も繰り返し読まない。次々と新しいものに目移りするからだ。しかし、一度で覚えられるほど記憶力が優れているわけではない。どちらかといえば物覚えが悪い。だからいくら読んでも何も残らない感じだった。
いくらゆっくり繰り返し読んでもちんぷんかんぷんな名著に取り組んでみたこともあったが、趣味なんだからもっとおもしろいのがいい。というわけでミステリーを読むことにした。
ミステリーは読むたびおもしろかったと思うのに、一つも覚えていない。登場人物やあらすじがいつでも出てくるように、ほかの作品と混同しないために、記録しながらゆっくりじっくり読んでみることにした。
ミステリーは繰り返し読むのが案外苦にならないことがわかった。一度読んだだけでは人間関係や位置関係、時間の経過など、複雑でわかりにくい仕掛けがふんだんに施されているからだ。読者を迷わせる技に気づいたときはたまらない満足感がある。作者に感服するとともに、自分もちょっと得意ないい気分になる。
相関図や覚え書きを作るのもまた楽しい。
そうやって書きながら読みすすめると、さすがに忘れられない作品になりそうだ。
よかったら趣味ブログの記事も読んでみてね。
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