開脚ストレッチとゆるHIITの運動を地道に続けていることを配偶者は感心してほめてくれる。
しかし、何でも続けるのが得意というわけではない。どちらかというと、やめるのが早いほうである。とりあえずやりたがるのだけど、こりゃだめだと見切るのも早いのだ。そういうのをこの年までいくつも繰り返してきたもんだから、だいたい自分が続けられるかどうかというのがわかっているのかもしれない。
といっても、続けているものが一つもなければ、自分が続けられるかどうかなんてわからないかもしれない。続けられるものにまだめぐりあっていないのか、くふうが足りないのか、試行錯誤を続けるしかない。
そう。長く続けるコツは、自分が飽きずへこたれず、続けられる加減を模索し続けることなのだ。
なるだけ楽な方法を考える
わたしの場合、なるだけ楽でストレスにならない方法を考える。そんなのはあたりまえだと思うかもしれないが、これがなかなか深い。というのも、何が楽で何がストレスかということは、時とともに変化するからだ。
たとえば、家計の節約をしようとするとき、まずは現状把握と思うのだけど、それがストレスでなかなかできなかった時期があった。現実を見たくないせいかと思っていたのだが、じつは現状を知りたくてもわからない家計簿の問題だと気づくのにはずいぶんかかった。
わたしは家計簿をつけていない時期がないほど記録することについては苦にならない。記録しないほうがむしろ不安になる。しかし、現代は現金の出入りを記録するだけでは家計を把握することはできない。口座や借金の管理も不可欠である。それなのに、知りたい情報が家計簿ではさっぱりわからなかったのだ。だから現状を知ろうとするたびに、あちこち探し回って嫌になっていた。それ以来、我が家にぴったりでわかりやすく、かつ簡単に記録できる家計簿づくりは、今なお継続中のミッションになっている。
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記録だけダイエットというのがあるが、家計簿にも同じ効果がある。現状把握に優れた家計簿は、記録するだけで家計管理ができる。収入が少ないとか、お金が足りないといった不安やストレスは、とくにわたしの場合、記録することでかなり緩和されている。
やめたくなるリスクを減らす
運動は、あれこれやってみて、うちで好きなときにできるものしかしないことにした。長時間や道具がないとできないもの、きつい運動もおっくうになるので避けている。
開脚ストレッチは、いまだ180度開けないし、ぺたんと前に倒れることもできないけれど、以前とは比べものにならないほど柔軟になった自覚があるから続けられている。ストレートネックが改善していると知ったのもうれしい成果だった。ストレッチは地味だが気持ちいい。わたしにとってはたまたま続けやすい運動だったようだ。
しかし、気軽に始めやすい運動は、成果が感じにくく飽きてしまう欠点もある。また、ちょっときつめの運動をしないと、筋力が維持できないことも課題だった。
そこでとりいれたのがたった4分で効果的な運動ができるというゆるHIITである。これもはじめはバテバテでついていけなかった。でも、なにしろ4分で終わる。しかも週に三回でいい。だから続いている。
続けるコツは、自分の性格や環境を考えて、やめてしまいそうになるリスクをなるだけ減らすくふうをすることだ。運動や節約も、さほど効果がなくても、そのうち続けていること自体がモチベーションになる。それまでだましだまし、あれこれくふうしながらとりあえず続けるのだ。
わたしは、節約や運動はやめるとヤバいという危機感が大きなモチベーションになっている。
しかし、続けられなくなっても、思いついたら再開すればいい。それくらいのこころもちでいることも長続きのコツかもしれない。
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