白髪染め、シャンプーやめて刈上げショート

白髪ヘアでわかったこと

白髪は髪が白くなることだと思っていた。ところが違った。色が抜けて透明になるのだ。これには少々参った。そうでなくとも髪は年々細くなり、コシのないふにゃふにゃ髪で頼りないというのに、いっそう存在感が薄れるというか、実際これが薄毛というものなのかもしれない。髪の隙間から地肌が透けて見えるではないか。

昔、海苔のCMで、ご飯だけの白いおむすびたちが「裸じゃいや」って言ってたのを思い出して、何だか恥ずかしくなってきた。

薄毛というのは、実際に髪の量が少なくなるだけでなく、一本一本のボリュームがなくなり、さらには白髪になることで存在感が消えていくことだったのだ。

美しい白髪ヘアにするには、脱色してから白に染めないといけないと聞いたことがあったが、こういうことかと今になってわかった。

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ワカメちゃんカットかどんぐりヘアか

数年前から襟足を刈り上げるようになったが、耳を全面出すのには抵抗があった。性別がわからなくなるのではないかと心配したからだ。ところが今年はじめて、耳出し刈上げショートにしてみた。というと何だかおしゃれだけれど、ワカメちゃんカットというか、どんぐりヘアといったところ。猛暑には最適だった。

サイドの髪にはいつも悩まされてきた。直毛でないので、長くなると変なところで膨らんでうっとうしく野暮ったくなるのだ。そのくせトップはぺしゃんこでおっとりが悪い。

くせ毛に細かい段を入れると暴発してまとまらなくなる。くせ毛に段カットはご法度というのが常識。ところが年をとってくると、トップを短く段カットすることでボリュームを出すのだという。ならばそれに合わせてサイドも短くして耳を出すことにした。性別不明になってもいいや。いつの間にかそんな気分に変わっていた。

やってみたらまんざらでもないというか、心配していたほど変わらない。洗髪もドライヤーもむちゃくちゃ楽になった。何より髪のボリュームとかバランスが気にならなくなった。ほとんどセットの必要がない。もっと早く思い切ればよかった。

年とともに似合うヘアスタイルは変わるのだ。というより快適さ優先に変わったのかもしれない。

湯シャンときどきこだわり石けん

シャンプー前に1分予洗いするのがいいという。それで7割以上の汚れが落とせるのだそうだ。湯シャンが快適にできるようになると、たまに石けんを使うぐらいがちょうどいい。リンスもしなくてよくなった。

それまでは必要以上に洗い過ぎて、それで余計なものを髪にコーティングしないといけなくなっていたのではないか。

確かに髪や地肌の調子はひとりひとりみな違う。湯シャンでは物足りない場合もあるだろう。とはいえどんな人も湯洗いで7割の汚れが落とせるというのだから、湯シャンが基本ではないか。

1分の予洗いは意外と長い。「どんぐりころころ」を三回うたうとだいたい1分なんだそうだ。髪の長さにもよるが、かなり丁寧に洗えるのでびっくりした。髪を洗うのがめんどうな人は、湯シャンをマスターしてみてはどうだろう。

ところで、石けんで洗髪すると、キシキシすると言われている。これも湯シャンをマスターすると、ふしぎなくらい気にならなくなる。石けんが使いづらいと感じるのは、石けんが合成シャンプーやリンスと非常に相性が悪いからなのだ。シャンプーやリンスの合成成分が髪に残っていると、石けんはいい働きがまったくできない。キシキシするぐらいならまだいいほうで、石けんカスが発生したり、ベタベタすることさえある。

髪からこうした合成成分が完全に抜けるのに、相当我慢の時間がかかる。それが脱シャンプーを難しくしている最大の原因なのだ。よくわからないものが髪にしつこくくっついていると考えるとコワい。

話は変わる。お気に入りだった「固形シャンプープチパレ」がとうとう作られなくなった。きっと売れないからだ。このごろはおしゃれなシャンプバーとかいう輸入石鹸がたくさん出回っているが、使う気にならない。高価ということもあるが、こうした化粧石けんはドロドロに溶けやすいものが多くて使いにくいからだ。

その点、昔ながらの釜焚き製法で時間をかけて熟成・乾燥させたシンプル素材の石けんはいい。別に保湿成分をいろいろ加えなくても、肌の水分を奪い過ぎないから肌を必要以上に乾燥させない。それがプチパレだったのだ。その代わりになりそうなのは、松本油脂の「釜焚き枠練りせっけん」だろうか。

これはとくに洗髪用ではないけれど、製法や素材のシンプルさがプチパレとほぼ同じなのだ。プチパレのツバキ油の代わりにシア脂が配合されている。これからも長く作り続けてほしいと願うばかり。だったら買えよって言われそうだが、こういう石けんはおそろしく長持ちするのだ。たまにしか使わないからなおさらである。

どうかぜひ一度使ってみてほしい。全身洗えてこれほど肌にも環境にもやさしい洗浄剤はない。ちなみに石けんは、さらしに巻いて保管するとすぐ乾いて扱いやすい。

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