かかりつけ歯科医と眼科医

meisya haisya

半年に一回、歯科と眼科を受診しなければならなくなった。

歯は、歯周病が進んでいないか検診し、クリーニングをしてもらう。目は緑内障の疑いがあるので、定期的に視野検査をしなければならなくなったのだ。

50代ともなると、からだのメンテナンスがたいへんである。

眼科の感染症対策にやや不安

前回眼科に行ったのは6月で、ちょうどコロナが収まって、そろそろ動き出そうという時期だった。

うちの地域では、しばらく感染者が出ておらず、経済的ダメージのほうが大きい。そのせいかコロナにかからない、うつさない、といった意識に乏しいところがある。

いつもは廊下まで患者であふれている人気の眼科なのだが、そこまで患者はいなかった。でもけっして少なくはない。これでもコロナの影響で少ないほうなのかもしれない。

眼科には、あごをのせて覗くような検査機器がたくさんある。不特定多数の患者が検査係といっしょに行き交い、あちこちで機器にも接触する。いちおうその都度、消毒ガーゼらしきもので拭くのだが、そのガーゼは使い捨てではなく、据え置きのものを使い回しているのだ。おそらくコロナ前と変わらない相変わらずのやり方なのだろう。これには目を疑った。このような時期に患者の目の前で、あまりにも配慮がない。

患者のほとんどは高齢者である。おそらく眼科に来ている高齢者はリスクも高いと思われる。さすがにみなマスクをつけており、受付の窓口にも飛沫防止の透明シートが貼られていたが、感染対策はそれぐらいである。患者の手指用のアルコールすらない。入手困難なのかもしれない。

医師は診察室にこもりきりで、患者がどんなふうに検査をして回っているのか、目にすることがない。だから気がつかないのだろうか。

ここに感染者がいたら、たいへんなことになりそうだ。

診察後、わたしは思わず念入りに手洗いしながら、半年後、全国で感染者が増える中、またこのクリニックで検査を受けるのかと思うと憂鬱になった。

感染対策万全の歯科医院

歯科検診は、自粛が解除され、感染者が徐々に増えつつある頃だった。

コロナ前は、完全予約制とはいえ、待合に一人か二人はいたものだったが、今回は一人もいない。さらに予約を制限し、接触を減らしているからだという。

診察が終わるたびに診察席を消毒するということわりの張り紙まである。

診察前には消毒液でうがいをするように言われ、診察室に出入りするたびドアノブを拭く徹底ぶりだ。

ずさんな眼科のあとだっただけに、感心してしまった。

帰り際、受付の女性に、自動消毒器に手をかざすよう声をかけられた。手をかざすだけで、消毒液が適量噴霧されてびっくりした。ポンプ式は知っているが、自動は初めてである。これならどこにも触れる必要がない。

なんかいちいちすごい。

とりたてて設備にお金をかけてるふうでもない地味なクリニックなのだが、この感染対策の万全さには驚くとともに、信頼感が増した。安心できるし、大事にされてる気がして悪い気はしない。

PCR検査もやってくれないかな……。

コロナ禍では、どこのクリニックも患者が減って、経済的ダメージが大きいと聞く。

そんな中、感染対策はそこそこに、粛々といつもどおり患者を診るクリニックもあれば、患者を制限してまで感染対策を徹底させるクリニックもあるのだ。

コロナ対策はみなそれぞれである。

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