「断捨離」という言葉の登録商標者であるやましたひでこ氏の本、読むのはじつはこれがはじめて。
断捨離、断捨離と、よく知りもしないで気軽にモノを捨てる片づけのことばとして使ってたけれど、ヨガの哲学がもとになった生き方すべてに通じるものだったのですね。
人間にとって捨てることは、どうにも難しいようです。
人は足りないものを求め続けるようにできているからかもしれません。
わたしは在宅主婦なので、洋服など身の回りの持ち物にはわりあい執着心がなく、ここ数年でずいぶん減らすことができました。
でも残念なことに、バブル育ちに培った思考回路はそう簡単には改まらないようです。
[1.捨てたいもの] 世間体
自分では世間体なんかまるで気にしてないかのようなポーズはしてるつもりなんですが。
世間体(せけんてい)って何でしょう?
広辞苑によると、
世間の人に対する体面とかみえ。
とあります。
世間というのは、
社会。世の中。世の中の人々。交際の範囲。また、そのための費用。暮らし向き。
とけっこう広い意味があるようです。
もともと社交的なほうではないですし、見栄っ張りというわけではないんですが。
きっと内心お金がほしいと思っているからなんでしょうか。お金に困っているように見られないように気をつけよう、などと考えていることがあります。
「稼ぎが少ないことは恥ずかしいこと」という価値観にとらわれている自分にふと気づいて嫌な気持ちになります。
世間は悪くありません。いろんな人がいるところです。
たとえ世間にいろんなことを言われることがあったとしても、無理に合わせる必要はないわけです。
誠実であれば、堂々としていればいい。
なんかちょっと違うと思っているくせに、つい気にしてしまう世間体、今すぐ捨てよう。
[2.捨てたいもの] 将来の不安
将来の不安、考えても仕方ないとわかってはいても憂鬱のもと。
不安の正体は「足りない」とか「失ってしまう」モノに対する執着なんだとか。
そんなふうに言われてしまうと身もふたもない感じがかえってすがすがしい。
「どうにかなる。」「なるようになる。」と思い直し、今あるものに感謝して、将来の不安は捨てよう。
[3.捨てたいもの] 思い込み
何となく入ってくる情報に無自覚過ぎました。
みんなそう言ってるから正しい、と思い込んでいたことが何と多かったことか。
新しさとか量で賢くなったつもりでいました。
結婚適齢期や嫁入り道具、子育ての常識などなど、知らず知らずのうちに翻弄され洗脳され続けた日々でした。
だからいつもどこか無責任で、うまくいかないことがあると後悔ばかりして前向きになれなかった。
成否や良し悪しはともかく、間違ってもいいから自分で考えて判断していたら、たとえそれが失敗に終わっても、きっと、もっとちゃんと間違いを受けとめて、力強く出直すことができたのではないか。
という数々の自戒をこめて、思い込みは捨てよう。
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私にもピッタリ当てはまる3つの断捨離したいものですね。特に2番目の将来への不安。いつも頭のどこかにありますね。先日テレビで、まだ起きていないことをくよくよ悩むのはもったいない、今が大事、今の積み重ねの先に将来があるのだからという言葉を聞いて確かに!と思いました。今年は考え方も物も少しでも断捨離したいです。
作文力のテーマも楽しみにしています。私の今年の目標も書く力をつけるです。いろいろ教えて下さい。
つぶあんさんのメッセージにはいつも励まされます。
今年はいろんなことに翻弄されず、自分にできることを誠実にやろうと決めました。
作文講座もその一つ。(内心どきどきです。)
きっと失敗もたくさんしでかすと思います。
ほぼ日5年手帳の1月15日の「日々の言葉」に勇気をもらいました。
ほんとにいつもご覧いただいてありがとうございます。