たくさんの人とふれあうことが好きで喜びを感じる人にとっては、この新型コロナによる自粛はつらそうだ。こんなにいい季節で、桜も咲いて、いい天気で、三連休ともなると、ちょっとぐらいだいじょうぶじゃない? って思いたくもなる。
もしかしたら空いてるかも
温泉旅館が空いてて快適だったとか、映画館に行ったら一人きりの貸し切り状態だったなんていう人もいたりして、欧米の深刻なパンデミック状態と比べたら、なんだ日本、全然だいじょうぶなんじゃない? って一気に油断モードになってきた感じがしないでもない。
欧米が日を追うごとにたいへんなことになっていくようすを見て、日本は警戒してビビるどころか、踏み止まってることに妙な自信を持ってしまったみたいだ。
「もしかしたら空いてるかも」と思った人たちでにぎわってしまった花見の人ごみはほほえましいけれど、気が小さいわたしはちょっと心配もしている。
健康と経済のバランスが悩ましい
地下アイドルの熱狂的ライブには、さすがに危ない感じがしたけれど、これも行きたい人が集まるわけで、誰も止めることはできない。なかには地下アイドルの収入を心配してかけつけたというファンもいた。
6,000人以上が来場したというK1は、払い戻しされないのでもったいないから来たという人も。
何より命が大事と言いながら、経済的な問題でオリンピックもなかなか延期の決断ができずにいる。
企業、商店、学校、家族といったそれぞれの組織と個人、みんなそれぞれの都合で健康と経済のバランスをとる。組織はどうしたって個人の健康より組織運営を優先するし、個人は健康を損なえば経済どころではなくなるとはいえ、生活は組織に依存しているのであって、たえず属する組織のために苦渋の決断を迫られている。
いやほんとむずかしい。バランスのとり方に正解も善悪もない。選択の自由があるのかどうかも疑わしい。
感染しようが感染させようが気にならない人は一定数いるものだ。「けしからん」と思っても、いるんだから仕方ない。感染より経済という人もいる。実際経済苦が命にかかわらないとも限らない。
怒ったりいらいらするだけしんどい。わたしはなるだけ感染リスクを下げて、健康維持に努め、家計支出を増やさないように努めるだけだ。
それにしても社交的でないことがこれほど役に立つことがあろうとは。ふだんから人に会わない出かけないわたしにとって、自粛生活はふだんと変わらない。何かといえばコミュニケーションを強いる世の中より、気楽で居心地がいいくらいである。
どうか新型コロナのオーバーシュートが避けられますように。
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