マスクが手に入らない。でも外出時や職場では、マスクをしないではいられないようになってきた。マスクを手作りする人が一気に増えて、白のダブルガーゼが品薄になっているという。
医療従事者ならともかく、使い捨てマスクはゴミになって嫌だなぁと思っていたので、これを機に、洗えるマスクが見直されると嬉しい。
マスクの効果はリスクを下げること。
感染症予防でマスクが注目されている。でも医療用の高性能マスクでない限り、マスクをしたからといって感染症は防げないようだ。だが、お互いに飛沫を飛ばしたり浴びたりするリスクを下げる効果は小さくない。それを馬鹿にしてはいけないということだ。
感染症は流行してしまうと完全に抑え込むのはむずかしい。無症状の感染者が無自覚に広げてしまうおそれのある今回のコロナのようなウイルスはとくに困難だ。いくら軽症でも爆発的に感染者が増えれば社会が混乱し、それに伴って亡くなる人も増えることになる。
感染症対策は、リスクを下げることの積み重ねで時間を稼ぐことだという。たいした効果がないといってやらないのが一番まずいのだ。
使い捨てマスクの素材によくある不織布のほうが洗えるガーゼマスクより性能が高いように言われているが、ガーゼなどの布マスクも重ねることで補える。洗えて繰り返し使えるのも強みだ。
わたしは以前からほこりアレルギーなので、掃除や片づけ、布団の上げおろしのときには必ずマスクを愛用している。マスクをするとしないとではずいぶん違うことを知っている。花粉症も、一般的な洗える布マスクでじゅうぶん効果がある。
マスクはあくまでもリスクを下げるもの。じょうずに利用したい。
手持ちの布でもマスクは作れる。
手づくりマスクの材料も品薄みたいだ。でも白いダブルガーゼでなくてもマスクはできる。ただし、やはり綿素材がベスト。手持ちのハンカチやシーツ、着なくなった洋服の生地でもいい。古いほうが肌触りがいいかもしれない。綿なら煮洗いして消毒できるので、古くても衛生的に使える。
肌に直接触れる内側はガーゼのようにやわらかい生地があるといいけれど、外側はさらしみたいな平織り生地でもかまわない。マスクは、内側と外側の2枚仕立てで作るのが一般的だが、間にさらに重ねてもいい。多少粗めの生地も重ねればバリア効果を上げることができそうだ。
手づくりできない方は、使い捨てマスクに取り換え用の内布を挟みながらどうにかしのいでいくことも今後考えないといけなくなってきそうだ。布の代わりにクッキングペーパーを挟む人もいるようだ。何にせよ、飛沫感染のリスクを少しでも下げられるなら、やらないよりやったほうがいい。
先が見えない混乱気味の事態に不安がつのる。
できることをして、おさまってくれるのを待ちたいと思う。
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