わたしたちアラフィフ世代は、バブル時代を謳歌した過去があだとなり、暮らしを小さくするのに苦労していると言われています。また、50代は、教育費・介護費・医療費・交際費と、人生でいちばん支出が大きくなる時期でもあり、お金のことは考えたくない、というのが正直なところではないでしょうか。
でも、ここであきらめてはあこがれの「小さな暮らし」は実現できません。それどころかずるずると今の生活を見直さないままリタイア貧乏なんてことにもなりかねません。広げ過ぎたふろしきは、徐々にたたんでいけば、50代からでもちゃんと片付けられるはず。まずは通信費を見直すテクニックを身につけて、つつましくちょうどいいミニマムライフをめざしませんか。
なぜ通信費を見直すか?
支出削減でいちばん効果があるのは固定費です。でも、固定費を削ることは、生活の質を下げることに直結します。この年になると、なかなか踏み切れないですよね。見栄とか外聞に惑わされてはいけないことや、ほかの家庭と同じにする必要がないことなど、頭ではわかっているのだけれど、無理。そうはじめからあきらめていませんか?
たとえばいきなり住居を見直すのは確かに支出削減効果は大きいかもしれませんが精神的負担がものすごく大きくなります。もしも将来は住まいをどうにかしたいと考えている場合は、話し合いや準備をなるべく早く始めるようにしましょう。
固定費の中で、比較的取り組みやすいのは通信費です。こまめに調べて見直すと、削減できることが少なくありません。多少手続きがめんどうなのが取り組みにくい原因になってます。さらに料金制度が非常にわかりにくい。一度や二度説明を聞いてもまずわかりません。おまけにしょっちゅう変わりますよね。
でも、通信費の見直しは、ただめんどうなだけで精神的な負担も少なく、生活への影響も少ない。だから通信費を見直す要領を身につけるのがいちばんラクにできる固定費削減なんです!
家族の移動や生活の変化(転職など)があったときは、見直しのチャンスです。
インターネット
うちの通信費は、主にインターネットと携帯費です。インターネット回線は、年々いろいろな割引商品が登場しているのですが、複数年の契約が義務付けられているのがふつうです。でも、解約費や設置費が無料になる乗り換えキャンペーンがかならずあるんですよね。2年ぐらいすると、乗り換えたほうが月々の料金が安くなるケースが多いです。
うちも来年メガエッグからフレッツに戻ります。2年後にはまた見直すつもりです。ちょっとめんどうに思いますが、月に1,000円安くなるので、年間12,000円削減できます。
メガエッグは、5年という長い契約をする代わりに、すぐに割引料金で利用できます。一方フレッツは、キャンペーンではじめの2年は安いですが、2年後は通常料金に戻り、一年ごとに安くなっていくといった料金システムです。どっちもケータイ料金と同様、とってもわかりにくいです。
どちらにせよ長く続けても、はじめの料金より安くなることはないんですよね。なので、無料で乗換えができて、今の料金よりも安くなるのなら、乗り換える価値があります。
携帯費
うちは家族みんなガラケーです。家族それぞれ自分用のパソコンを持っており、外でインターネットする必要がないのでガラケーでじゅうぶんなんですね。3台で4,000円弱です。
通信費はただ削るというより、使い方に見合った料金で利用しているかをチェックします。インターネット回線はいらないというお宅もあるはず。スマホは仕事で必要な方も多いでしょう。ろくに利用していないサービスに料金を支払い続けていないかをチェックしましょう。
ケータイやスマホも今のところタイミングよく乗り換えていくほうが料金を安くできるみたいです。
また、これまでは、会社ごとに使える機種が違っていたので、乗り換えるたびに本体を購入しなければいけませんでしたが今は本体持込も可能になっているようです。ケータイ会社は、新機種販売のキャンペーンや通信定額コースばかり大々的に宣伝しているので、それしかないように思いがちですが、全然そんなことないんですね。お得な使い方というか、自分に合った使い方がほかにあるかもしれません。
ケータイやスマホ利用の仕方については、いろんな方がブログで書いています。わたしはケータイをほぼ持っているだけの使い方なので、なるべく安い使い方を探すために、いろんな方のブログ記事で勉強しました。店頭で説明してもらうよりもずっとわかりやすく、知らなかったことがたくさん学べました。ブログは、最新の生活に密着した情報が得られるのがメリットです。自分に合った使い方を調べてみてはいかがでしょうか。
ところで、月々の支払いが少ないことにひかれて、一般的に本体を分割払いする制度が広く利用されています。じつはこれ、安くない本体を高利のクレジットローンで購入しているのと同じなんですね。(分割払いが通信料割引の条件になっているものもあるようです。)必要以上に高機能な本体を買ってしまっている場合も。
クレジットローンの利息は本当にバカになりません。地道にこつこつ積み立てている貯金の利息をいっぺんに食い尽くしてしまいます。先が見えてる50代だからこそ、利息には敏感であるべきです。月々の支払額ではなく、自分の利用の仕方に見合った機種を一括払いで購入し、自分の利用の仕方に見合った料金コースを選びましょう。
最近はそれぞれがケータイを持っている時代ですので、うちでは、固定電話にナンバーディスプレイやキャッチホンといった付属サービスはいっさいつけていません。こうした付属サービスは、セット価格で月々1,500円もの料金が発生しているものもあります。必要ないのに支払い続けている料金がないか調べてみるといいですよ。このごろは、固定電話を持たない選択をする人も増えているそうです。
通信費見直しは、我慢ではなく無駄を探すこと
通信費の見直しは、我慢の節約というよりは、めんどうくさがらずに、自分の利用状況に合った料金コースがないかどうかをチェックし選び直すことなんですね。生活は、年々変化しているものです。固定費の中には、以前は使っていたけれど、今は利用していないサービスや会費なんかがあるものです。
少なくとも2年に1度、契約を見直すようにしてみてはいかがでしょう。
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