めんどうくさいことをお金で解決するのがあたりまえになってきた。人間関係もそのひとつ。
対人関係はお金をかけるよりも、ちょっとした手間を惜しまないほうが友好関係が築きやすい。そのメリットを軽視している人が案外多い。
目に見えない恩恵が馬鹿にできない
この年になってつくづく思うのは、与えることから対人関係は始まるということ。
かと言って、すごい贈り物や親切をしないといけないと思うとおっくうになる一方で、自分から挨拶するとか、ちょっと手伝うとか、そういう地味で小さいことはおろそかにしがち。
今の世の中、そういうちょっとした何ということもない贈与をものすごく軽視してるというか、見落としてるところがある。だからそういうことを自然とできてしまう人がかえって目立って得するのかもしれない。なんていうと、ちょっと計算高い感じでいやらしいと思うかもしれないけど、わたしは本気で「自分にできることは何でも与える」姿勢って大事だと思う。生きるための戦略だとすれば、多少打算的なのはあたりまえかもしれない。
『しょぼい起業で生きていく』のえらいてんちょうさんは、弱者にとって、友好的な協力者を得ることの重要性やメリットをことあるごとに説いている。かねてから孤独のリスクを感じていたわたしは、いちいち「そうだなぁ」と感心させられて、著書3冊を全部読んでしまった。
ふざけたお名前からは想像しがたい非常に常識的な若者で、20代弱者の子を持つ母としては、頼もしい存在。むちゃくちゃ感化されてしまった。多様的で恩送り的なところが好き。
(2024/11/23 01:18:53時点 Amazon調べ-詳細)
若い頃はめんどくさがって、それがどうしたぐらいに思っていたけど、いつもにこにこして町内会の草取りに参加する、といったしょぼいことでも積み上げていくと、「悪い人じゃない」程度には思われるようになって、回ってくる役をそつなくこなせば、それなりの信頼が得られていると思えば嬉しくなってきた。この関係がいつ役立つかしれないと思うとほんとありがたい。個人情報の扱いがうるさく言われるご時世とはいえ、ご近所に「どんな人か知らない」と言われるほうがよっぽどリスクである。
老いていくわたしはもちろん、フルタイムで働くのがむずかしい同居の成人になる子どももまた、この先いろんな人に助けてもらいながら生きていかなければならない。そう思ったら、できることは何でもやらないと、と思う。
えらてんさんの本
地域で暮らすヒントが満載。
リアルとオンラインのバランスが素晴らしい。
(2024/11/23 01:18:55時点 Amazon調べ-詳細)
スポンサーリンク