古家の節電効果ランキング(想像)

断熱性の低い古家に住んでいると、冬の電気代は悩みの種だ。

さらに日本の寒い住宅がヒートショック死の原因になっていて、その数は交通事故死の約2倍なんてことが言われている。そんなの寝耳に水である。

欧米では住宅は高断熱というのが常識らしいことも知らなかった。日本は高温多湿な気候だからカビや結露は仕方ないと思っていたが、断熱すれば解決するという。「今頃気づいてどうする」と腹立たしく思う。

焼け石に水程度の節電プログラムにお金をかけるぐらいなら、耐震だけでなく断熱にすぐれた住まいの普及に努めていただきたい。そうすれば節電だけでなく、医療費の削減、家屋の耐久性にも効果がありそうだ。

などと不満をいうだけでは節電できない。

今シーズンは本気で節電に努めた結果、そこそこ効果があったので考察してみたい。

スポンサーリンク

使用量前年比72%減でも料金は過去最高

細かなリアルタイムの情報まではわからないが、最近はパソコンで電力量を知ることができる。料金ばかり気にしていたが、今年はその料金が値上がりしているので、がんばった割には報われない状態になっている。

びっくりしたのは、1月の使用量前年比72%減なのに、電気代が過去最高額だったこと。がっかりするというより、節電してなかったらと思うとゾッとする。いやほんと、電気代値上がりをまざまざと実感した。

電気消費量
電気料金

オール電化エコキュート対策が大きかったかも

節電効果がもっとも大きいと思われるのがお湯を沸かして保管しているエコキュート対策である。

今年は台所や洗面所でお湯を使わないことにした。お湯を使わないといっても我慢して冷たい水を使っているというのではない。あくまでもエコキュートのお湯を使わないようにしたのだ。実際には保温ポットやレンジでチンしたお湯を活用。つらい我慢はまったくしていない。

洗い物はあらかじめ紙である程度きれいに拭き取っておくと少しのお湯ですむ。サッと洗い流すのは水でもまったく問題ない。手が濡れる時間が少なくなった分、むしろ手は冷えない。

以前から給湯は実際にお湯が出てくるまでにかなり時間がかかり、水がもったいないなあともやもやしていた。エコキュートの35度のぬるま湯よりポットやレンジで沸かした熱湯を使った方が洗い物がはかどるのも新たな発見だった。

エコキュートはお湯を沸かして保温しているので、お湯を使えば使うほど電気を消費する。大きな電気ポットみたいなもので、湯量が減ると自動で湯増しする。なるべくお湯を使わないように心がけ、エコキュートの湯沸かしにかかる電力量を減らすことが大きな節電につながると考えた。例年はしばしば表示板に湯増しマークを見かけたが、今年はほとんど見ない。

風呂ではお湯をはるとき以外は風呂自動は使わず、お湯がたまるとすぐに消し、保温はしないようにした。古いタイル張りの風呂を長時間保温するよりも、入浴中ぬるいと思った時に追い炊きをしたほうが無駄がないと考えた。この効果は正直よくわからない。環境にもよると思う。もちろん残り湯は無駄なく洗濯に使用。

狭い脱衣場を兼ねた洗面所は、ヒートショック予防に小型のヒーターを使うようになった。狭いのが幸いしてすぐ温かくなり、家族に好評である。小型ヒーターはここ数年使われずに保管されていたもので、あやうく処分するところだった。

照明は馬鹿にならないかも

照明は正直こまめに消したところで大したことがないように思っていたので、こまめに消すことを怠っていた。しかしそんなことは言ってられない。とにかく無駄につけっぱなしにしないように心がけた。

照明は長時間つけっぱなしになると馬鹿にならないかもしれない。消せば電気は消費しない。そう思うようになって、テレビもこまめに消すようになった。「大したことない」とあっちこっちで無駄に消費していたものが積み重なって無視できない消費をしていたのかもしれない。

これといって何をしたわけでもないのに、消費量前年比72%減が達成できるというのは、「大したことない」無駄な消費がいかに多かったかということ。ちょっとだけ反省したほうがいいかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください