支持する人や党がなくても選挙に行くようになった理由

senkyo

18歳以上のみなさん、選挙に行ってます?

わたしもね、確か選挙権を持ったはじめての選挙には物珍しさで行ったような覚えがあります。

でも、今の若い人たちと同様、行かなかった回数のほうが圧倒的に多い。

行くようになったのは、ここ数年。

行かない人の気持ちもよーくわかる。どうして投票に行くようになったのか、ちょっと書いてみようと思います。

投票に行かないと喜ぶ人がいるから

じつは投票率が低いほうがいいと思ってる人たちがいるんですよね。

そういうことに気づいたのはつい最近。(遅い)

それまでは「投票に行くのが国民の義務だろ。」みたいに言われるたびうんざりして、ますます行く気が失せてたんですね。

わたしが一票投じたところで、ろくでもない議員がいなくなるわけでもなく、どうなるものでもない、という空しさは、今も当然あります。

それでも、行かないことをいいことに「しめしめ」とか思われてるのも何だか癪に障る。

嫌がらせの一票、ちゃんと投票してやる!って感じでしょうか。

選びたい人や政党なんかなくたってかまわない

支持する人も政党もないから投票できないっていう気持ち、よくわかります。

わたしもそうですから。

だからわたしは、選びたくない人や政党をラクに勝たせないためにはどうすればいいか、を考えて投票するようにしています。

選びたくない人や政党しかないときも、消去法でよりマシなのを選ぶ。

公約の実行性なんて問わない

選挙中に「あれします。こうします。」ほど当てにならないものはない。

過半数の与党になると、あとでどうにでもなるし、実際はやりたい放題。

だからはじめから何も期待しない。

期待してたら選挙なんて馬鹿らしくて行けなくなってしまいます。

できようができまいが、現実的であろうがなかろうが、わたしはなるべく自分の関心事と近い問題意識のある人や党を選ぶようにしている。

おかげでまじめに広報をじっくり読むようになった。

よく見ると、あとで苦情がこないようにするためか、あたりさわりのない、何がしたいのかわからないような無個性な公約が多いので、人柄や関心事が垣間見えるアピールができる人を見つけるのは案外簡単です。誰もいない可能性はあるけど……。

勝てそうな人や党に投票しないと選挙に行く意味がない、と思っていた時期もあったんですが、今はちょっとした嫌がらせの消極的投票もそれなりの意思表示で悪くないと思っている。

選挙権行使は民主制支持の表明!

ヤニス・バルファキス氏は「おカネから政治を切り離すことはできない」と述べてますが、わたしも同感です。

さらに、以下のように言ってます。

民主主義はとんでもなくまずい統治形態だ。欠陥だらけで間違いやすく非効率で腐敗しやすい。だが、他のどの形態よりもましなのだ。

民主主義は不完全で腐敗しやすいが、それでも、人類全体が愚かなウイルスのように行動しないための、ただひとつの方策であることには変わりない。

父が娘に語る経済の話 より

内田樹氏もまた、以下のように述べてます。

民主制というのは、「自分の運命と国の運命のあいだには相関がある」という幻想抜きには成立しない。国が「まっとうな国」でないと、自分も「まっとうな市民生活」を送ることができないという(あまり論理的ではない)思い込みが民主制を支えている。「国は国、オレはオレ」という考えをする人間が一定数を超えたら、民主制は持たない。

参院選にあたって より

議員や政党がどうこう以前に、日本がこれからも民主主義の国でいられるかどうかは、選挙権を行使する人がいるかどうかにかかっている。

だからわたしは選挙に行く。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください