貯金がなくても老後に楽観的な人と貯金が少ないと老後に絶望的になる人の違い

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イギリス人をはじめ、ヨーロッパの大多数の人は、老後の資金づくりに関心がないそうです。

日本では考えられないほど預貯金を持たないシニアが多いとか。

環境や社会保障、文化の違いがあるとはいえ、預貯金がなくても楽観的でいられる人と、預貯金がないと絶望的になる人とでは何が違うんでしょう?

変化に対応できる柔軟性を生かして将来を楽観視する。

ライフスタイルにこだわって、あまり変化を嫌っていると、収入が激減したり、病気や加齢で思うような暮らしができなくなってしまったとき、苦労することが目に見えてます。

そんなとき、資金があればそれなりに気に入った暮らしが維持できる。そう思って人はお金が必要と考えるんですね。

一方、収入が減ったら減ったで、病気や加齢で今と同じ暮らしができなくなったらなったで、そのときできる身の丈に合った暮らしをすればいいという考えもあります。

これは「どうにでもなれ」といった投げやりな意味ではありません。そのときどきの資金やからだに合わせて、前向きに暮らしを変えていくってことです。

日本人は比較的安定した暮らしを好み、暮らしの変化はイコール不幸というイメージを持つ人が多い気がします。今の暮らしが維持できなくなることは哀しいことととらえてしまうんですね。

ちなみに災害の多い国で育つと、ものごとに悲観的になるそうです。

その説によると、日本人は悲観的になりやすいのかもしれないけれど、一方で変化に対する適応力は高いかもしれません。

ただ災害でいっぺんに財産や家族を失うことを繰り返してくると、

「暮らしを立て直すのにはとにかくお金が必要」といった切実な教訓が根っこにある気もします。

だからと言って、預貯金の有無だけで悲観的・絶望的になってもいいことはありません。

それより日本人なら持っているであろう将来の変化に柔軟に対応できる能力をぜひとも発揮したいって思います。

シニアが将来のためにできる準備とは?

シニアが楽観的な将来を描くのに必要なのは、プランと覚悟です。

スモールビジネスを始めるとか、田舎の小さなおうちで畑しながら暮らすとか、経済的に困窮しない実現可能なプランを持つことです。

覚悟というのは、実現可能なお金で足りる暮らしをするという覚悟です。

日本には、公的な年金や健康保険もあります。どんなときに、いくらもらえるかご存知ですか?

一度算出してみるといいかもしれません。

何をしてもどんな暮らしでもリスクはあります。預貯金がたくさんあってもリスクがなくなるわけではありません。

致命的なダメージを避ける暮らしを模索することは誰でもできることです。

シニアの将来プランでは、まずはこうした最低限のリスク管理ができればよいのではないでしょうか。

限られた資金と時間と能力で、絶対失敗できないプランではなく、大きな失敗をしないプランを策定してみるんです。

お金を貯めるのも一つのリスク管理ですが、貯金や収入に見合った暮らしに変えていくこともまたリスク管理です。

預貯金がないからといって将来を悲観する暇があれば、どんな暮らしをするのにどれぐらいお金が足りないかを具体的に計算し、不足分を補う手段を試行錯誤することはできるんですよね。

長寿国日本のシニアには、準備する時間はまだたっぷりありそうです。

あなたはどんなプランでいきますか?

シニアのなっとく会計学

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