PCR検査体制状況、けんけんがくがくまとめてみた。

pcrkensa matome

日本はPCR検査の量が少ない。それにはいろいろ理由があるようだ。わざと検査数を絞っているという説から検査する能力がないという説まであって、ほんとのところはわからない。政府的にはも少し増やしたい気持ちはあるようなのだが、現場ではそうもいかないというところだろうか。

経済生活自粛の異常事態、感染を疑う状況になったとしても、どうやらPCR検査はそう簡単には受けられないようなのだ。

PCR検査にかんする意見をまとめてみた。

PCR検査数を増やしていくことに異論はない?

このところ、PCR検査の数を増やしていくという方向性ではだいたい一致してきているようだ。でも、どこまで増やすかや、検査する対象についてはかなり意見が分かれている。

  1. 希望者は誰でも検査できるぐらいまでPCRの検査体制を拡充する。
  2. 医師が必要と診断した人についてはPCR検査ができるようにする。

という大きな二つの意見がある。

政府は上記2の意見を目指しているようだが、まだ実現できていないのが現状。

というのも、医師の判断基準があいまいみたいだからだ。

積極的に検査したい医師や病院と、やみくもに検査することに疑問を唱える医師や病院の対応が分かれているように見える。これについては地域の感染状況や専門分野などによって、それぞれ意見があるようだ。

防護服などの装備がないことやPCR検査の試薬がないから検査したくてもできないという声もある。また、検査の結果待ちの待機場所や陽性になった人の隔離場所の確保や振り分けに行き詰まっているケースも見られる。

上記1の誰でも検査については、PCR検査の精度上、無駄が多過ぎて現実的でないというのが大方の意見。ただ医療従事者や介護者、ライフラインにかかわる方々など、感染リスクがある現場の人については、無症状であっても定期検査して確認できるようにすることは、かならずしも無駄とはいえない気がする。

また、帰省や失業、介護など、やむを得ない事情で移動したい場合、PCR検査することを条件に移動できるようにするという方法もありではないか、という意見もある。多少検査結果に間違いが生じるとしても、何もしないで移動者に疑心暗鬼になるよりはいいかもしれない。感染者に対する差別が軽減する可能性も期待できる。

無症状で医師の診断がなくても希望すればPCR検査が受けられる体制は、感染予防と経済活動を両立させていく段階では、検討してみる価値があるかもしれない。

唾液でPCR検査ができるようになれば

PCR検査を困難にしている要因は、検体採取時の資源の限界と感染リスクにある。ところが、この問題が一気に解決できる可能性が出てきた。

コロナは鼻や喉の粘膜よりも唾液に多く見られることがわかってきていて、そのうち唾液でPCR検査ができるようになるかもしれないという。
唾液を使ったPCR検査が可能に 北大教授の画期的研究が進む
これが実現すれば、自分で唾液を採取して提出するだけで検査できるようになる。

そうなると一気に検査数が増やせそうだ。

いずれはこの新型コロナも、インフルエンザのように適度に抑えつつ、経済活動できるように模索していくことになるだろう。そのためにはPCR検査だけでなく、抗体検査や抗原検査を併用し、感染状況を見極めていくことになるという。

PCR検査がなかなかしてもらえない不安は今なお消えていない。

滞っている原因は一つではなさそうだし、悪者がいるわけでもないようだ。車の渋滞みたいなものかもしれない。

今回のコロナは、あらゆる社会問題を見える化してしまうようだ。不安と混乱の中、惑わされたり憂鬱になったりするけれど、それでもいろんな立場の人が意見を言い合うのはけっして悪いことではないと信じている。

わたしは、多様な意見をひとつひとつ吟味できるようになりたいと思う。

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