ウイルスにかんしてはマスクは防御にならないといわれている。あくまでも自分の飛沫が飛ぶのを防ぐエチケットツール。
とくに布マスクは目が粗いので、ウイルスは簡単に通り抜けられるという。
そうはいっても飛沫を直接浴びないのだから、布マスクにもそれなりの防御力があるはず。わたしはひそかにそう思っていた。
すると、ほら、やっぱり。興味深い記事を発見した。
布マスク、綿とシフォン生地などの組み合わせが効果大 米研究チーム
高密度な綿生地+静電気を帯びやすい化学繊維など異素材の組み合わせが有効
布マスクに高密度の綿と、化学繊維や絹など静電気を帯びた素材を組み合わせると、空気中のエアロゾル粒子を効果的に除去できるとの研究結果を米シカゴ大などのチームが発表した。
布マスクといえばガーゼ生地が定番だが、目の詰まったローンやシーチング、ブロードといった綿生地がいいらしい。実験によると、綿と組み合わせる異素材は、ポリエステルのシフォン生地2枚重ねが最強だったそうだ。
エアロゾル粒子の大きさによっては約99%を除去し、医療現場で使われる「N95」と呼ばれるマスクに近い性能を発揮した
とある。これはちょっと言い過ぎな気もする。けどおそらく大きな飛沫はほぼ除去できるということだと思う。でもマイクロ飛沫があるので過信は禁物。
とはいえ、長時間装着していられないほど息苦しい密な素材を重ねれば、N95並の布マスクになるかもしれない。
ネル生地も有能とあったが、フエルトにするとかなり息苦しい高性能マスクになりそうだ。
ポリエステル綿入り綿キルトは1枚でも有効
要は綿とポリエステルの生地を重ねて作った布マスクは、かなり有能なマスクになるということだ。
重ねるのがめんどくさいという人は、綿キルト生地でもいいらしい。たいてい中綿はポリエステルなので、綿キルト生地1枚で高性能布マスク素材になる。
マスクで大事なのはフィット感。立体マスクにすれば比較的隙間なく誰にでもフィットしやすいのでおすすめ。
市販の使い捨てマスクによくあるプリーツ型は、生地の素材やプリーツの入れ方によってはフィット感に欠ける。生地を重ねて作るのも難易度が高いのでわたしは避けている。
手持ちのあり合わせ布で作ったマスクのほうが高性能かも
楽天の生地ショップは、どこも注文が殺到してたいへんなことになっている。
連休中は店舗改装表示になって休業しているところも少なくない。営業自粛の影響かもしれない。
ならば着なくなった洋服や手持ちの生地で作ってみてはどうだろう。
Tシャツでもいいのができそう。
ゴムはパンツのゴムでもいいし、布ひもを作ってもいい。
市販の使い捨てマスクのノーズワイヤーはぜひ再利用したい。
思いがけず高性能なマスクができるかも。
コロナとはこれから長いつきあいになる。マスクを作るスキルを身につけておいても損はしない。
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