主婦暦は長いけれど、わたしは料理が得意ではありません。毎日の献立を考えて、段取りよく食事の支度をするのがほんとにたいへんで、ほかのことが何もできなくなってしまうくらい身も心も負担だったんです。
ところがここ数年、ふと気づいたらそれなりにこなせるようになったと思うんですよね。料理の腕は相変わらずなんですが、買ってきた食材は無駄なく使えるようになりましたし、何より献立で悩まなくなったんです。
献立なんかないんです。あるものを食べられるように調理するだけなんですね。
献立はいらない
買い物の仕方が変わりました。安くていいものを選んで1週間分まとめ買いできるようになったんですね。地方暮らしになって、オットが車で買い物に付き合ってくれるようになったことが大きいです。はじめは1週間分の食材の量なんて見当もつかなかったんですが、二人で必要なものやほしいものを見ながら買い物するうちにつかめるようになりました。
オットは買い物に付き合ってくれるようになってから、休みの日にはごはんのしたくもよく手伝ってくれるようになりました。何を買ったか把握しているので、野菜を切ってパスタにしようといったことまで提案してくれるので助かります。
家族みんなが好きで食べたいものをかんたんに作るだけなので、いつもけっこうワンパターンなんですね。炒めたり、蒸したり、焼いたりするだけのシンプル調理です。圧力なべや保温なべをよく使ってます。保温なべは都合のいい時間に調理して放り込んでおけばいいので便利ですよ。
パール金属の圧力鍋は値段は手ごろですがじゅうぶんなはたらきをしてくれます。圧力鍋は交換部品のランニングコストがかかるので、あまり高いものはコスパ的によくないです。
保温なべで最近凝ってるのがゆで卵。放っておくだけなのでかんたん。いっぺんにたくさん作って味卵にします。ラーメンのお供に。
その季節にたくさん出回る野菜が一番おいしくて安いので、同じ旬の野菜がしばらく続くこともよくあります。今はナスとピーマンが花盛りです。かぼちゃもいいですね。もう少しするとしいたけがおいしい季節になります。オクラはそろそろおしまいです。農家直販のお店が近所にたくさんあるので、スーパーの野菜はあまり買わなくなりました。それで年中レタスやトマトのサラダを無理に食べようと思わなくなりました。
みんな大好き定番食品
- 切り干し大根の煮物
- 韓国のり
- 大根のつけもの
以上の3つは毎週欠かさず補充する定番の食品です。これに納豆や味噌汁があると、わが家では立派な食事になります。ししゃもやちりめんじゃこがつくと豪華版です。もちろんごはんは寝かせ玄米です。
朝や昼は家族ばらばらなことが多いので、みな好きなときにこの定番食品を自分で並べて勝手に食べてくれるのでラクです。
シンプル調理は健康にもいいらしい
恥ずかしいぐらい質素な食卓なんですが、こういうシンプルな調理で食べるほうがからだに負担がなくて健康にもいいらしいですよ。家事はラクになるしいいこと尽くしです。毎日の食事のしたくがラクだと、たまに凝ってみるのも楽しいと思えるんですね。
かつてごはんのしたくほどたいへんな家事はないと思っていたことがうそのようです。慣れてできるようになったこともありますし、オットのヘルプもあります。でも、「毎日違ったちゃんとした献立の食事を作らないといけない」と、できもしないのに思い込んでいて、できないことに凹んでいただけだったように思います。そういう時代だったのか、力が入っていただけだったのか、今となってはわかりません。
献立なんてワンパターンでもいいし、なくたっていいってことだけは長年の主婦生活でわかりました。
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