住民税であわてないための確定申告

確定申告は所得税だけじゃない

毎年確定申告をしていながら、どういうわけか毎年あたふたしている。

わたしは手書きした申告書を窓口に提出し、控えにハンコを押してもらうようにしている。

なんだかんだいって、わたしにとってはそれが一番楽だからだ。

帳簿や計算はパソコンでするが、申告書に書き写して提出している。紙の控えが手元にあるのは安心だ。これさえあれば来年の確定申告も大丈夫とつい油断してしまう。

おかげで毎年「どうだっけ」とあわてている。ちょっとしたメモでも残しておけばいいものを、そんな余裕もなく、いつもバタバタと申告書を作成し、苦労したことなどすっかり忘れてしまうのだ。

毎年恒例、今年も相変わらずドタバタしてようやくすませたところである。

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住民税のためにも確定申告を

忘れがちなのが遅れてやって来る住民税のことである。

確定申告で所得がマイナスになっても、住民税ではそうはいかない。控除額、つまり所得から引いてもらえる額が所得税と住民税では微妙に異なり、住民税では少ないからだ。住民税が非課税になるのは、よほどの事情で所得が極端に少ない場合に限られている。ほとんどの場合、問答無用で課税される。

そういう細かいことに去年初めて気づいた。というのもうちは成人の障害者の子どもが扶養に入ったり入らなかったりするので、控除額の変動が大きく、住民税が前年と比べて急に高額になってびっくりしたことがあったからだ。

住民税は、これまたけっこうな税率である。自治体によって違うのかどうか、詳しいことは知らないが、均等割額に所得割額を加えた額からなっていて、複雑な計算なので一概には言えないけれど、所得額のだいたい10%ぐらいになるようだ。

そんなわけで、たとえ所得税の還付がなくても、所得から控除できるものは控除して、可能な限り所得を減らしておくことが重要なのである。

わたしの青色申告に加え、配偶者も年末調整できない医療控除がある場合は、わずかであってもかならず申告するようにして、少しでも所得を減らすようになった。

ほかにも家族の社会保険料やふるさと納税の寄付など、所得から控除できるものはよく知っておこうと思っている。また忘れそうだけど……。

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