人間関係は、自己中心的に都合よくまわっているとき、ちょうどいいと感じる。
お金の都合で同居したものの、共同生活が窮屈になってくると、貧乏暮らしのほうがマシだった、などと思うし、ひとりが気楽と思っていたのに、病気や災害で不便になったり心細くなると、やっぱりさびしいと思う。
周囲がどうこうというより、自分の都合に合わないと、何かしら不満が出てくるものなんですね。
大事なのは、それが我慢のしどころなのか、やめる潮時なのかの見極めです。
【人づきあい】「情けは人の為ならず」で選別
介護に同居に夫婦関係、職場や近所に親戚、人づきあいに苦労しない人はいないんじゃないでしょうか。
でも、今の人づきあいは、ずっと変わらず続くわけではありません。
わたしも家族も、また離れて暮らす親やきょうだいも、みんなだんだん年をとりますし、世の中やライフスタイルも変われば、経済状態もどうなるかわかりません。
大阪の実家周辺も古い家がどんどんなくなって、ずいぶん変わったようです。
わたしが今住んでる地域は、田んぼが減って空き家が増えてます。
今は国公立大学の学費も私大と変わらないようになってきていて、教育費を全面的にバックアップできる親が少なくなっていると聞きました。それなのに大卒だけではキャリアとしては物足りず、大学院や留学経験も問われるようになってきているとか。
人手不足で売り手市場と言われてますが、それは基本的に誰でもできる低賃金の仕事。
所得は減っても、生活レベルは昭和とは比べ物にならないくらいハイレベルになってきており、長生きするのがリスクとまで言われるようになっています。
何でもお金に換算する資本社会が頂点に達するいきおいです。
でも、そんな世の中だからこそ、人づきあいがどんなところで自分の身を助けることになるかわかりません。
お金を払えば何でもサービスが買える時代は長く続きません。人が減ってるんですから。
わずらわしい人づきあい、今わずらわしいだけでやめてしまっていいのか、あるいはすっぱりやめたほうが身のためなのか、自分の損得で考えるとわかりやすい。
【人づきあい】マイペースが基本
人づきあいがしんどくなって嫌になる原因は、コントロール不能になるから。
いくらマイペースで人づきあいをしようと思っても、相手には相手のペースがあります。
職場の上司や身内など、逃げ場がないと思われるような人づきあいでも、かならず可能な防御策はあるものです。
たとえば上手に断るスキル。正直で気が弱い人は、日ごろから練習しておくといいかも。
連絡手段を限定するのも有効です。いつでも連絡がとれる相手は限定しよう。
うちは常時留守番電話です。
家族や身内の場合は、信頼できる第三者に介入してもらったほうがいいこともあります。
わたしも不登校や発達障害で子どもとの関係が難しくなったとき、学校・医療・福祉の関係者と連携して何とか乗り越えてきました。
はじめは病院にも行きたがらず、わたしだけが通院していた時期もありましたが、それも有効な方法です。
相手に求めず、自分が無理なくできることをしたほうがストレスがたまりません。
【人づきあい】我慢のしどころを見極める
昔、姉さん女房がうまくいくのは、年上であるという負い目が女房を従わせるからだと聞きました。
嫌な言い方ですが、人づきあいというのは、弱みのある一方が従うことで丸く治まる一面があるという現実もあります。
人は贈り物をもらうと、お返ししないといけないという負い目を感じるものらしい。
姉さん女房にとって結婚は贈り物だったんでしょうか。
最近は、年上女房の負い目がなくなりつつあるのか、年上と結婚したからといって、優位に立てるとは限りませんが。
人づきあいを大切にするのは、ひとりでは生きられない自分のため。
ときには不満だらけの人づきあいでも、我慢したほうが賢い場合もあります。
【人づきあい】我慢のしどころチェック
- 人づきあいは100%思いどおりにいかない。(相手のいることだから)
- 不満を減らす方法がある。
- 同じ状態は続かない。(立場が逆転する可能性も)
- 相手と縁を切った場合のリスクが大きい。(経済力など)
人づきあいのトラブルは、ときに深刻な事態にまで人を追い詰めることがあります。
追い詰められる前に、相手との関係を冷静に見直し、改善の余地を考えたい。
本気で具体的に離婚や家出の計画を立てるだけで、気分が落ち着いたという話もあります。
【人づきあい】絶縁チェック
- 暴力やストーカーの恐れがある。
- 過剰な経済的負担があって追い詰められる。
- 過剰な精神的負担があって追い詰められる。
上記のような場合は、我慢しないで離れる準備を始めたい。
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