イギリスの古着がガーナで大人気商品になっているというのが紹介されていた。わたしも「古着でワクチン」という寄付に参加したことがある。特大の段ボールに古着を詰めて送ると、その古着の収益をワクチン代金に充ててくれるというものだ。
当時わたしは不用品を片づけることにしか関心がなくて、必要とする人のところに届けばいいぐらいにしか思っていなかったのだけど、じつは古着がどんどん送り付けられて迷惑しているという話も耳にするようになった。
プラゴミ同様、不用品は何でも海外に送れば、なんかいいことしてるような気になるのはやめたほうがいいかもしれない。
洋服を持ち過ぎると古着が出る
かつてわたしも特大段ボールがいっぱいになるほど着ない洋服を持っていた。そうして着ない洋服を処分して、必要最小限の洋服だけを持つようになると、あたりまえだが古着がほとんど出ない。
海外に寄付として送られる古着の中には、禁止されているはずの下着なんかも入っているというからびっくり。粗悪な古着でも、安くておしゃれだから買う人もいるんだとか。
喜ぶ人がいる一方で、現地の衣料産業が衰退していくのを懸念し、自分たちが着るものは自分たちで作りたいから古着は送らないでほしいという人もいるのだ。
日本は新しい洋服をとっかえひっかえ消費し、いらなくなったら捨てるように海外に送っている国の一つなのである。
プラスチックごみを中国に売っていたことを知らず、買い取ってもらえなくなってはじめて、自分たちで処理しきれないほど大量のプラスチックを消費していることを思い知らされたときのショックを思い出す。
市場を成長させることしか頭にないと、いずれ地球はゴミだらけの星になりそうだ。毎年のように起こる災害を思うと、地球環境に興味がない、などと悠長なことは言ってられないところまできているのかもしれない。
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せめて自分で後始末できるぐらいの洋服だけを持つようにしたい。
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