コンビニスイーツが贅沢で買えなかった

conveni sweets

近所に新しいコンビニがオープンした。

わざわざ店長さんたちがあいさつ回りに町内を巡っていた。

人口は減る一方の地方だけど、田畑をつぶしてコンビニになるケースが後を絶たない。

一方で閉店してしまうところも少なくないから心配。

コンビニのオープンセールに行ってみた

このところ、コンビニでものを買うことがすっかりなくなった。

ATMやコピー、振込に訪れるぐらい。

オープンセールということもあって、店員さんも多く、買い物客で賑わっていた。

田舎の人は周囲に何もないせいか、年齢問わず、けっこうコンビニ好きである。

いろんな商品が並んでいて、ワクワクしてしまう気持ちもわからないではない。久しぶりに、思い切ってスイーツでも買おうか、と思いながら入ったのでなおさらだった。

ところが、目当てのスイーツが並ぶ棚をひととおり見たら、気分がしぼんでしまった。

(あれ、こんな小っちゃくてちゃちかったっけ。その割に高ーい。)

少し前まで、「お手軽でおいしい」とよく食べていたはずのコンビニスイーツがまったく魅力的に見えない。

オープンセールで数十円安くなったところでお買い得感まるでなし。もったいなくて、とても買えない。

「ちょっと贅沢かな。」

こっそり言うと、店内をぐるりと回っていたオットもひと言、

「貧乏人には手が出ないな。行こか。」

と、レジに並ぶ優雅なお客を横目に店を出た。

よそはよそ。うちはうち。

オットの「貧乏人」発言には、ちょっとびっくりしつつ、笑ってしまった。

お金が足りないことは、がんばりが足りないことで、恥ずかしいこと、といった考えを刷り込まれてきたわたし、お金が持てるか持てないかは、努力だけで決まるのではない、という考えに至るには長い時間かかった。

でも「貧乏人」と開き直ってみたら、意外と爽快。

やれることをやって、改善する努力をしてみて、それでもかなわないことは世の中にいくらでもある。そういうときは、さっさと受け入れて、今できる暮らしを充実させることに切り替えたほうが得だ。

贅沢できる人をうらやんだり妬んだりするのはたまにでいい。ときどきなら見栄を張るのもいいかもしれない。世の中を呪いたい気分になったときは、軽く呪う程度にとどめよう。深刻になるだけ馬鹿を見る。

身の丈に合った貧乏生活が堂々とできる人になりたい。

それにしても、あのスイーツにあの値段はない。

2 COMMENTS

アバター つぶあん

私もわかります(笑)コンビニって高いですよ。みんなよくコーヒーやらスイーツやら買えるなあって思います。ご主人の見事な判断は大正解ですよ。最近、ゼロウェイストに関心がありますが、コンビニはレジ袋を断るのもタイミングが難しい。カウンターに商品を置いて、それから財布でも探していようものなら、あっという間にレジ袋に入れられ、商品によってはおしぼりまで。話がそれましたが身の丈にあった暮らしを上手に楽しめるようになりたいものだと思っています。いつも参考にさせて頂いています。

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