年末、予約していた歯科、眼科と行きつけの脳神経外科に行った。
コロナで医療がひっ迫しているというが、わたしの地域ではふだんの検診や診療を控えないように、知事自らコマーシャルしていて、どこのクリニックも高齢者でいっぱいだった。
緑内障と診断されて
眼科検診では、とうとう緑内障と診断された。緑内障は自覚症状がないので、気づいたときには失明するという結構コワイ病気である。わたしは強度の近眼で眼球が長く、若い頃からハイリスクだと言われ続けていたが、とくに自覚症状があったわけではない。老眼で見えにくくなり、たまたま検査して発覚した。せっかく早期発見できたのだから、眼圧を下げる目薬をすぐに始めたほうがいいと言われた。放っておいても悪化するだけだという。薬を処方されると、定期的に診察してもらわなければならなくなる。
歯科では歯周病の悪化を防ぐため定期的にクリーニングに通い、脳神経外科では片頭痛薬を処方してもらっている。ああ、こうして年をとると、あちこちクリニックに通う羽目になるのだなあ、とため息が出る。
医療を受けられる幸せ
こんなふうに医療を受けられるのはじつにありがたいことである。その一方でお金もかかる。
地域のクリニックでは、コロナの影響で診療を控える人が増え、クリニックの経営が悪化しているという。だから診療を控えないでくれというのには何だか違和感がある。診療を控えられる患者は控えていただいてもいいのではないか、と思わないではない。確かに、大事な診療に行かずに、無理をする患者もいそうだからむずかしいところではあるけれど、どちらがリスクになると判断するかは自由である。日本は気軽に医者にかかり過ぎる傾向があるのも確かではないか。実際そうしてでも儲けないとクリニックが成り立たなくなってしまう医療制度こそ「何だかなあ」と思う。
とはいえ、歯をきれいにしてもらい、片頭痛薬をいただき、緑内障の悪化を防ぐ目薬を処方してもらえるといった医療が受けられるのはまことに幸せなことで感謝している。
しかし、その一方でひっ迫している現場があることを思うと、こうしたふだんの医療については、もう少し医師や医療機関の負担を軽減するうまい方法はないものかと思う。
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