以前、とても気に入っていたニットが販売終了になってショックを受けた。調べると、国産の小さなアパレルメーカーのもので、気に入ったから同じものがほしいと思っても、とうとうかなわなかった。
ビジネスとなると、品質、コスト、それに生産量のバランスでみな悩む。
無印良品やユニクロなどのような量産ブランドは、いつでも同じものが手ごろな価格で手に入る安心感を売りにしているが、どこも同じような生産力があるわけではない。有名ハイブランドは、逆に希少価値を売りにできるが、その他の知名度も生産力もない中小国産ブランドは非常に厳しいのである。
しかし、インターネットの普及で、個人が企画製造した洋服を販売する小規模アパレルが存在感を増してる気がしないでもない。
好みと体型が合うCloudnine
わたしは身長が150cmあまりで小さく、ここ数年中年太りでずんぐりむっくりである。見た目より断然着心地優先なのだが、できれば少しでもマシに見えるに越したことはない。
そんなわたしが最近気に入っているのがCloudnineというブランドである。
最近人気の綿麻素材中心のナチュラル系ファッションブランドだ。似たようなブランドは、ほかにもいろいろあるけれど、価格帯やデザイン、品質が納得できるものとなると、そう出あえるものではない。ほとんどの場合、どこかで多少妥協することになるのだが、Cloudnineは妥協しなくて済む数少ないブランドの一つなのだ。
Cloudnine pure…の麻100%のワンピースは、ちょっと奮発と思ったけれど、デザインが好みどおりでサイズ感もぴったり。そのまますぐ着られるのがうれしくて、すぐ買ってよかったと思ったものだ。市販の洋服は、わたしの場合たいていどこか直さないと着られないからだ。
丈が短めなのかもしれない。サイズはゆったりしているが、ほかのブランドほどダボダボしていない。わたしの体型に合っているようだ。
つい最近購入した夏のもんぺパンツは履き込みが浅くないのがポイント。こういうバルーンパンツ、ほかのところのはたいてい大き過ぎて着こなせないのだけど、Cloudnineのはモンペっぽくラクちん♪
値段と質の折り合い加減に誠実さがのぞく
素材も縫製もきちんとしている。検品がしっかりしているのか、雑な縫製は見られない。生地は高価になり過ぎないぎりぎりの線で値段以上に思わせる質のものを非常にうまく選んでいるところに誠実さを感じる。そんな丁寧な仕事ぶりが小さなアパレルブランドの強みかもしれない。手の届く価格で、じつにいい買い物ができたという気にさせられるブランドなのだ。
厳しいビジネス環境の中にあって、Cloudnineのように、誠実に丁寧にいい仕事をしようと努めている国産中小アパレルは、ほかにもたくさんあるかもしれない。そういうところが生き残れる社会であってほしいものである。
あなたもお気に入りの国産中小アパレルブランドを見つけてみてはいかがだろう?
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