体重が減らなくなったり、あちこち具合が悪くなり出した更年期の頃は、かなりこだわりの健康志向だった。これがかえってストレスだったのか、その頃から甘いものがやめられなくなって、体重が増えてしまった気がする。
若いときも甘いものは好きだったが、今のように「やめられない止まらない」という感じではなかったと話す人がいて、共感したことがあった。
痩せにくくなると同時に、甘いもの好きに拍車がかかる。
更年期を過ぎて
ついこの間まで、更年期真っ只中だと思っていたのに、最近ふと「更年期、終わったな。」と気づいた。
ついこの間まで「おばあちゃん」と呼ばれることには抵抗があったけど、この頃は不思議なほどどうでもいい気がしている。一年ほど作文教室に通ってきていた小学生のせいかもしれない。その子の一挙手一投足がかわいいと感じている自分が、まるで「おばあちゃん」そのものだったからだ。
考えてみればわが子も成人。孫がいてもおかしくない。白髪ヘアも板についてきた。少しでも若々しくとがんばるほうが気恥ずかしい。
健康志向も甘党もほどほどでいい。健康にこだわり過ぎてしんどくなっては馬鹿らしい。甘いものを一切断つのもストレスだ。気になったときに気を付ける程度のいい加減さでしばらくやってみることにした。
ビタミンCの代わりに黒酢ドリンク
長年ビタミンC粉末を服用しているが、最近はおやつ兼用甘くて飲みやすい黒酢ドリンクがお気に入り。
黒酢は甘くて飲みやすいものはかなり薄い。黒酢の効果などとても期待できない。黒酢そのものに含まれる栄養は、黒酢の質によって違うし、そもそもはっきりしない。ジュースのように飲みやすくておいしい黒酢の栄養分は、たとえあってもごくわずかと思った方がいい。
しかし豆乳で割って飲むと、飲むヨーグルトみたいでおいしい。一般のジュースよりは健康志向な気がする。おいしくて何杯も飲んでしまうおかげで便秘知らずである。
黒酢ドリンクは、残念ながらビタミンC粉末のようにビタミン剤の代わりにはならない。どんな栄養がどれだけとれるといった確証がないからだ。ただ何となくからだにいいかもしれないというあいまいな感じと、何よりおやつ代わりになる両得感が気に入っている。
今一番のお気に入りは、ツンと来なくておいしいが健康的にはかなり胡散臭いミツカンのビネグイット黒酢シリーズだ。業務用なのでネットショップでしか購入できないが、濃縮タイプで値段も安くはないがお手頃か。
似たような黒酢ドリンクをいくつか試してみたが、本格黒酢のものはツンときて飲みにくい。もともと酢があまり得意でないのでかなり薄めて飲むことに。それでも高価で味にも癖がある。とてもおやつ代わりというわけにはいかないが、健康志向的ではある。
おやつ代わりになるようなおいしい黒酢ドリンクは、100%濃縮還元のオレンジジュースと大して変わらないかもしれないが、豆乳をたくさんおいしく飲めるようになった。
わずかでも黒酢というからだによさげなものをとっているという自己満足感がいい。中途半端な往生際の悪さが更年期卒業生の特徴かもしれない。どうでもいいといいながら、更年期の体調不良を思い出すと、健康志向も捨てられない。が甘いものは人生の楽しみ。どっちも捨てがたい。ならばすっぱりこだわりを捨てて、いい加減なところで手を打とうというわけである。
からだにいいこと、何かせずにはおれない老年期。
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