うちは今にも寿命が来そうな大型家電だらけである。冷蔵庫なんかは、2年ほど前に、新しい冷蔵庫を発注までしたにもかかわらず、いろいろ事情があってキャンセルし、今もどうにか健在で働いてくれている。そうこうしている間にこんどは洗濯機がときどき空回りする事態になった。
しかし、実際に買い換えたのは、壊れて動かなくなった電子レンジとエアコンである。
大型家電の買い換えは大きな支出である。しかし、古いものを安易に使い続けて事故を起こしてしまうようなことは避けなくてはいけない。とはいえやはり支出は気がかりだ。この頃は、これがまた粗大ごみになるかと思うと、動かなくなるまで使いきりたい気もする。
燃費の悪い古い家電をいつまでも使うより、早めに買い換えたほうが得だという。その古い家電というのは、交換部品が生産中止になるレベルよりずいぶん新しい感じである。
家電は、安全に注意して、使えなくなるまで大事に使うとほんとに損なんだろうか。
修理より買い換えの時代
幸か不幸か、修理するより気軽に買い換えられる時代だった。ちょっと具合が悪くなっても、修理するより買い換えたほうが安いし、もっといいものが手に入ることも少なくなかった。使わなくなったものがどこでどう処分されているのかなんて、考えなくてもよかったのだ。
でも、今はそういうわけにはいかなくなってきた。
修理代や電気代だけで買い換えたほうが得と考えていいのか? 大量生産大量消費の経済に限界がきているというのに、同じことをしていていいんだろうか?
ほんとにすぐ買い換えて使い捨てる生活がほんとに得なのか。家電業界の陰謀かもしれない。よそは知らない。自分ちの損得をちゃんと考えたい。
とりあえず家計支出を抑えたい
うちのように余裕がない家計では、とりあえず支出を抑えることが大事である。そうしながら、不意にくる大きな支出に備えるしかないからだ。エコ家電に買い換えるどころではない。
安全に寿命まで使えるように、うちでできる掃除などのメンテナンスに努めながら、次の家電の下調べを怠らないことも重要だ。
パソコンはかならずパソコン工房で購入すると決めている。近くに店舗があり、困ったときにもすぐ持ち込めるからだ。長いつき合いになる家電もそういうところで買いたいと思うのだが、残念ながら量販店しかない。
家電量販店でも修理窓口もあるし、この頃は長期保証なんかもしているが、電気工事や修理なんかはすべて外部委託でとにかくやる気がない。ついでに仕方なく取り次いでいるといった格好である。
家電販売が主な事業であるのはわかるが、寿命まで長く快適に使えるメンテナンスにもう少し力を入れてもらうわけにはいかないだろうか。
値引きしてくれるのはありがたい。でも、少々安くで買えたからといって、とくに大型家電はそう手軽に買い換えられる値段のものではない。消費者が家電を快適に長く使うサポートをもっと積極的に行ってもばちは当たらない。むしろこれこそエコではないか、などと思うのだが、儲からないからやらないか……。
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