まともに就職したことがない50代主婦もまた、就活がうまくいかない若者と同じくらい将来に不安を感じている。
フルタイムで働けない20代の子の負担にならぬよう、これから先どうやって生きていこうか、と考えない日がない中、「働きたくない」と言ってはばからなかったニート代表phaさん以来のインパクトでわたしを元気づけてくれた若者の話。
えらてんさんのしょぼい起業は3万円ビジネスと似ている
その名もえらいてんちょう(えらてん)さん。
ブログやユーチューブで知る人ぞ知る存在なようですが、わたしはつい最近知りました。本がブレイクしてるので、一気にメジャーになりそうな方です。
えらてんさんの言う「生活の資本化」というのは、かつてわたしも憧れた「3万円ビジネス」と似ている。3万円ビジネスがエコライフに傾倒し過ぎてて、ちょっと敷居が高い感じだったのに比べ、えらてんさんのしょぼい起業は、こだわりのないゆるさが魅力。
ただ、やっぱり引っ込み思案では駄目。コミュニケーション能力を発揮しないといけない。
お金も能力もないならば、人の助けを借りるしかない。となれば、やはりコミュニケーション能力は必須。
そのことをあらためて思い知った。
何でもいいから店を持つという目からうろこのアイデア
クルミドコーヒーの影山知明さんも「事業計画を立てなくなった」と述べてましたが、計画の実践が目的になってしまうと、融通がきかなくなって、有機的なコミュニティはできない。
コミュニティは有機的でないと、やがて息苦しくなって居心地が悪くなる。
近くにほしいクルミドカフェオーナー影山さんの本
その点えらてんさんは、事業計画どころか、何を売るかも決まってなくていいから店を持てという。
店があるというだけで、そのメリットが計り知れないというのだからおもしろい。
ただ、わけのわからない店を毎日開けていると、わけのわからない人が寄ってきて、わけのわからない売り上げが立つというのだから素敵。
生活密着型で余計なお金を使わず、コミュニティづくり優先の行き当たりばったりが最大のポイント。
誰にでもかんたんにできることではないけれど、できる範囲で苦労してみる価値はあるかも。
なぜなら、儲からなくてもそれなりに食べていける可能性が広がり、さらに孤独を避けられる方法だからだ。
生きるのに、孤独はもっとも避けるべきリスクである。とすれば、このしょぼい起業は、苦労してでもチャレンジしたほうがいい方法と言えなくもない。
自分がお金を出してわざわざしている生活の中に、小商いのヒントはいくらでもあるとか。
たくさん儲けようと欲張らず、恩送り的な感覚で続けるのがコツかもしれない。
わたしだったらどんなお店ができるかなぁ、と考えるだけでも夢がある。
好きなことより、嫌いなことをやらないという姿勢でいくのがいいようだ。
希望が持てる気がしたのは、なんかひさしぶりで嬉しい。
堀江さんの『多動力』に対抗した本
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