古い借家に住んで

huruiienisunde

阪神大震災の影響でマンションを手離して以来、うちは借家住まいである。今住んでいる家は引っ越してきた時点ですでに古く、住み始めてからさらに15年くらいになる。

思えばいろんなことがあった。マンション暮らしのときは、管理会社がお世話をしてくれていたようなことも、木造一軒家の場合、あたりまえだが自分たちで気を付けなければならない。

数年に一度は何かしらのトラブル

古い家だから仕方ないと思ってきたが、家に限らずすべてのモノは経年劣化する。うちは何かあれば家主に連絡し、どうにかしてもらってきた。

借家は家賃を払い続けなければならないし、他人のモノを借りている窮屈さはあるものの、自分の持ち物でないからめんどくさい管理責任から逃れられている面もある。

住まいの維持管理には、想像以上に手入れが必要であるとつくづく思い知らされる日々だった。

たとえば庭木は放っておくとたいへんなことになる。庭木の剪定は家主負担ではない。今後剪定が負担になってできないということになれば、家主と交渉せねばならない。

庭木のスズメバチの巣を除去してもらったときも家主には連絡しなかった。しかし、二階の屋根裏に巣を作られたときは家主に知らせて取ってもらった。聞いてないがかなりの金額だったようだ。

屋根裏に鳥が出入りする穴を見つけて塞いでもらったこともあった。

庭が浸水したときは、小さな庭を業者が掘り返し、排水管を交換したこともある。

灯油の温水器が壊れ、天然ガスの温水器に交換したこともあった。その後、前の家主に了解をとり、うちの負担でオール電化にしたのだが、次回電気温水器の交換時期が来たときは、家主と交渉することになると思う。

先日、洗濯機の水道栓を交換してもらったが、以前も風呂場や台所の水道栓を交換してもらった覚えがある。

汲み取り用の古い便器が壊れて水が出なくなったときは、交換用の部品がなくて、水道屋さんが手持ちの部品を加工してどうにか修理してくれた。便器ごと交換してくれてもよさそうなほど使い込まれた便器なのだが、今も健在である。

ほかにも、そのうち床が抜けそうな箇所がいくつかあるほか、障子やふすまはことごとく建付けが悪い。古い家だからというより、使っていれば自然に傷んでくるのがあたりまえなのだ。

住まいというのは、手入れしたり交換したりしながらだましだまし、できるだけ長く大事に使うものなんだと実感している。

思い返せば、数年に一回は何かしらのトラブルが合った。それはうちが古いからというより、借家である性質上、手入れが行き届かず、事後対処で乗り越えてきたことも大きい。

借家にかけるお金もないし勝手なこともできない。その代わり、少しでも気持ちよく過ごせるように、今あるものを大事にしようと思うようになった。

バブル育ちで、すぐ新しいものを欲しがっていた頃とはずいぶん変わったものである。

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