完全な軟水だと石けんカスができないらしい。完全軟水のもとで石けんはもっとも泡立ち、最大の洗浄力を発揮するという。だから石けん派は、軟水にこだわるようだ。
軟水って何?
日本は欧米と比べると軟水と言われているが、じつは地域によってかなりバラツキがあるんだそうだ。だから同じ粉石けんで同じように洗濯しても、どうもうまくいかないなんてことが起こってしまうようだ。
完全な軟水というのは、硬度がゼロの水のこと。硬度とは、水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量で計る。WHO(世界保健機構)のガイドラインによると、1リットル当たり0~60mgのカルシウムとマグネシウム量の水は軟水とされ、日本の地域のほとんどはこれに相当する。
しかし、地域によっては硬水レベル120~180レベルのところもあるし、季節によってかなり変化するところもあるようで、石けんが使いにくい地域も少なからずあるようなのだ。
石けんユーザーあこがれの軟水器とは?
石けんがもっと使いやすければ使いたい。そんな思いにこたえてくれるのが軟水器なのだ。
軟水器は石けんカスとコストの問題を解決してくれるという。
軟水器とは、水の硬度をゼロにして軟水にしてくれる装置。
浄水器のようにイオン交換樹脂なるものに水を通し、カルシウムとマグネシウムを除去する仕組みになっている。
イオン交換樹脂はときどき塩水で再生すれば数年使えるようだが、やがてプラスチックゴミになるのが欠点。
大容量で自動再生装置付きの便利で高価なものからペットボトルやホースで手作りできる安価なものまでいろいろある。
軟水の石けん洗濯では、洗濯石けんを約4割も減らせるという。石けんカスができないから無駄がないらしい。泡立ちよく、洗浄力が最大限発揮され、柔軟剤を使わなくてもいい仕上がりになるとか。
ぜひ軟水石けん洗濯、一度体験してみたい!
とはいえ軟水器を買うのも作るのも、設置してお手入れするのも、かなりめんどくさそうだ。
洗濯石けんの量を見極める方法
石けん洗濯がうまくいくかどうかは、石けんの量を正しく見極めることと、完全に溶かすことにかかっている。これがむずかしいから失敗する。
適正な石けんの量は水の硬度によって変わり、多過ぎても少な過ぎてもうまくいかない。しかも水道の硬度は地域によってかなり差があるというから厄介だ。水道局に問い合わせて調べておくと間違いない。
洗濯石けんに表示されている標準使用量はだいたい硬度50の水を基準にしているようだ。硬度60の水の場合はこれより多く必要になる。
石けんは、洗濯機を回して溶かすより、別に完全に溶かしてから入れたほうが確実みたい。1リットルもあれば溶かせる。風呂の残り湯を使えば溶けやすい。
石けんの量が適量かどうかは泡で確認する。洗濯機が回り出して洗濯が始まったとき、泡があることが大事。ただし、いつまでも泡がもこもこあるのは多過ぎるとか。そのうち泡がなくなることもある。ペットボトルで振って泡立てば問題ないようだ。
粉石けんで洗濯していた頃、わたしも泡が気になって、洗濯機に付きっきりだった。やっぱり合成洗剤よりかなりめんどくさい。
軟水で石けん量を半分にしたところで、こうした手間は変わらない。だけど軟水の洗濯がどれほど素敵なものなのか、興味はある。できるものならやってみたい。
しかし、石けんは使い過ぎればかえって環境に悪い。洗濯ものに残れば肌にも悪いし洗濯ものも傷める。きちんと正しく扱わなければ、わざわざ石けんを使うメリットはないのだ。
そう思うと、なかなか決断できないでいる。
その点、合成洗剤はやっぱりラクだ。でも、改善されてきているとはいえ、使い過ぎれば石けんよりたちが悪いことに変わりない。
軟水器を使って正しく石けんを使ってくれてる人に感謝。
合成洗剤のわりにはシンプル組成ということで
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