漠然とした不安だったけど、やっぱり年金はあてにできないみたいだし、だからと言って貯金もできない、という現実を受け入れるために、お金のかからない生活をいよいよ本気で考えないといけないなぁ、と思う。
そんなとき、生活の質は落とすまい、などとついがんばってしまいがち。
でもその生活の質自体、考え直したほうがいい時期なのかも。
生活の質って何?
生活の質とは、暮らしの快適さです。
住まいでいうと、広さ、交通の便、間取り、冷暖房設備など。
ときどき友だちと旅行したいとか、外食したいとか、趣味を楽しみたいといったようなことも関わってきますよね。
これまでどおり同じ生活をして、お金だけ使わないですむ、なんて虫のいい話はあり得ない、とすぐわかる。
年を取ると、若い頃より行動範囲も狭まって、自然とお金を使わなくなるからだいじょうぶ、なんて言う人もいますが、そんな話をあてにしてはいけません。お金がかからなくなる人もいれば、かえってお金がかかるようになる場合もあるはず。
小さく暮らすということは、これまでの生活を見直して、することを少なく厳選していくということ。
あれもこれもそのままというわけにはいかない。
お金がないなら、あきらめないといけないことも当然ある。
そういう覚悟をせねばと思う。
現状維持にこだわらない
とはいえ、最近は最低限の暮らしレベルが高い。
就活にはスマホが欠かせないというし、熱中症対策にエアコンも必需品になってきてます。
住居費や光熱費がほんと馬鹿にならない。
でも、削りたくても削れない費用が多いから困る。
変人と言われようが、ある程度文明を無視した暮らしをする勇気がないと、なかなか支出削減するのが難しくなってる気がします。
わたしはスマホを持ってないだけで、かなり肩身が狭くなってきてるのを感じます。
どこまでどんな不便を許容して、生活の質を保つのか。
難しい選択です。
家賃が払えない人が増えたら、仕方なくシェアハウスに住む人が増えて、ひとり暮らしが減ったりして。
そうなったら、ほかの人といっしょになんて暮らせない、という人はたいへんだ。
ひとり暮らしは贅沢になるかもしれない。
「人づきあいは苦手」だなんて言ってられなくなる。
嫌でも人づきあいしないといけなくなって、それなりの人づきあいができるようになる可能性もないではない。
それで孤独や孤立する人が減るならば、悪いことばかりじゃない。
どんなふうになるかはさておき、世の中きっと、嫌でも変わっていく。
「満足してないけど、変なぐあいに変わるぐらいなら今のままがいい。」なんて言ってる若者が多いそうですが、今のままがずっと続くと思ったら大間違いだよ。
いつの時代も変わらないことなんてなかったんだから。
長く生きてると、それだけはわかるようになる。
だから現状維持にしがみついてないで、いらないものは手離して、やめられるものはやめて、とりあえずなるだけ身軽になりたいなぁ、と思う。
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