通学しながらオンラインで個別授業を受けるスタイルが出てきてるそうです。
個別の学習にはオンライン技術が便利だけれど、わざわざ通学しないと経験できない学校生活も大事。というわけでリアルの中にオンライン技術をうまく利用していこうというのが最新の流れ。
オンラインは遠くの人と簡単につながれて、めんどくさいリアルが敬遠される一面も出てきてるけど、オンラインならではのトラブルも少なくありません。
でもどちらか一方を毛嫌いする姿勢が一番損な気がします。
これからの時代、オンラインは避けてとおれません。だからといって、すべてオンラインで完結してリアルな暮らしを無視するような暮らしはやっぱり人にはできません。
ちょうどいいバランスをそれぞれが見つける時期に来てると思います。
コミュニケーションをあきらめない
コミュニケーション能力の有無とか高さを評価するとき、わたしにはとうていクリアできそうにないことがいっぱいあって凹みます。
でも、わたしのように友だちが少ないとか社交的でない人にはコミュニケーション能力がないかというと、それはちょっと違うと思うんですね。
人間は社会生活する動物です。ひとりのほうが楽だと思っている人でもひとりでは生きられません。だからどんな人にも最低限のコミュニケーション能力は備わっているはずなんです。
シャーロック・ホームズの超賢いお兄さんは、むちゃくちゃ人嫌いなんだけど、人嫌いのためのクラブの創設者で会員という設定。確か決まった場所でしか話をしてはいけないみたいなヘンテコな規則があったような。
人嫌いでも人嫌いなりのコミュニティが必要だったことがわかる。
せっかくのコミュニケーション能力も、使わなければますます錆びつく。
みな同じようにコミュニケーションの手本を目指そうとするから嫌になる。
身近な人を大切にするところから始めたってかまわないと思う。
大事なのはコミュニケーションをあきらめないこと。
年を重ねるにつれ、孤独感が増すといいます。
現役の仕事を引退する時期になってくると、同窓会なんかが盛んに行われるようになるのもそのせいかもしれません。
わたしもひとりが気楽、とつい人づきあいをおろそかにしていたら、小学校の時から仲良しだった幼なじみといつの間にか音信不通になってしまい、今どこでどうしているのか、連絡のしようがなくなって悔やんでます。
リアルとかオンラインとか関係なく、できるところから自分のペースでコミュニケーションを心がけることって大事です。
SNSで趣味の合う人とつながる危うさを知ろう
オンラインでちょっと調べたり買い物したりすると、関連の広告が次々出てきて薄気味悪い。
SNSもそういう延長線上的なところがあって、趣味の合いそうな人と簡単につながれる。
オンラインはこんなふうに、好みや趣味や関心のあることがらでつながるので、まったく好みや趣味や関心が違う人の存在が見えなくなりがち。
そのせいか違う人たちに対して、悪口や批判の応酬になることが多い気がする。
リアル社会は合わない人が大半で、折り合いをつけるのがむずかしいし、空気を読むのもめんどくさい。
その代わり、ちょっとしたことで気が合うとうれしくて感動するし、思いがけない発見や影響を受けることも少なくない。
自分の思考を深め、視野を広げ、偏りを正してくれるのは、自分とは違う多種多様な人たちであることを忘れないでいたい。
もう一つ、SNSは意外と時間を浪費することも覚えておきたい。
AIの誘導を待つ習慣から自分で考えて決める習慣へ
「おいしいお店はどこ?」なんてAIに教えてもらうのはやめませんか?
おいしいかどうかはAIにはわかりません。AIは一定のルールに従って計算しているだけです。
AIの会社に手数料をたくさん支払ったお店のランキングかもしれませんよ。
AIは膨大な計算をあっという間に処理し、一番人気の店とか、売れ筋商品の傾向とか、いろんな情報を教えてくれます。
でもこうした情報は、自分で考えて判断して、はじめて役に立つ。
人間は計算どおりに動きませんから。
オンラインとリアルの両立は、優秀な機械がかなえるものではない。
欠点だらけの人が主導し、ようやく実現するものだと思う。
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