ネット上でやり取りする機会がたまにある。
そのほとんどが年下。
「その年で」がんばっている、と言われることが多い。
確かにネットの中は若者だらけ。
スマホもパソコンもこんなに普及してるのに、ネットの中はまだまだ偏ってる印象です。
ネット界のことはネットで調べるのが一番なんですが、一般的な情報収集は、まだまだ読書や新聞、テレビが中心のわたし、最近ときどき目を通すようになった若い女性向けのウェブマガジン、おもしろく拝見しました。
「婚活」とかけまして「儲からないブログ」と解くその心は
「29歳問題」といわれるテーマがあることを初めて知りました。
思えば人生、「進学」「就職」「結婚」に「出産」、何歳までに通過しないといけないと言われる締め切りを数え上げたらきりがない。
過ぎてしまったら忘れてるだけ。
50代になったらなったで「定年までに老後資金貯めないと」だの「筋肉貯金しとかないと」「実家の片づけしないと」などなお果てしない。
「子どもを結婚させないと」なんてのもありそう。
この年でがんばってるわたしのブログ、収益ブログとしては明らかに失敗。
ウェブコンサルタントが見たら、さっさと作り直したほうがいいと言われるに違いない。
もちろん稼げるものなら稼ぎたい。お金に興味がないわけじゃないですから。
でも、
「いったい私は、どんな気持ちで婚活をすればいいんだろう? 」
この31歳女性と同じように、わたしもどんな気持ちでブログを書けばいいのかわからなくて、作り直す気になれないでいる。
相手の年収は気になるけれど、決め手にはならない。プロフィールも好きになる動機にはならない。だけど条件を決めなければ選ぶこともできない。でも、そう割り切れない。
そんな婚活の悩みと50代主婦のブログ問題と一緒にするなんて、気を悪くされたならごめんなさい。
でもその割り切れない痛みに共感してしまったのだから仕方ない。
収益ブログは、検索キーワードをねらって儲かりそうなテーマを選び、PVを稼ぐ記事の習得に努め、SNSを駆使して周知し、収益最大化を目的にします。よくハンターや釣りなんかにたとえられたりします。
婚活もハンターのようにこなす人もいそうです。
それがどうにも割り切ってできない。
書くのも好きだし、画像編集や簡単なHTMLなどの技術を習得するのも楽しいのだけれど、儲けようとしたとたん、つらくなって行き詰る。
割り切ってがんばっても、そう簡単にうまくいくものでもないんですが、それでも長く続けていれば、それなりの収入になると言われてます。
続けているわりに成果が出ないのは、割り切れないでぐずぐずしてるからです。
「婚活」とかけまして「儲からないブログ」と解きます。
その心は、どちらも割り切れなくてつらい。
甘いと言われようが自然に出会いたい!
なんで割り切れないのか。わたしもずっと悩んでました。
でもこの婚活女性の記事を読んで気づいたんです。
わたしは、自然に読者と知り合いたかったのでした。
そのついでにお金が儲かったら素敵じゃないですか。
「甘い!」って声、ちゃんと聞こえてますよ。
なんででしょうね。
出会いのきっかけとしては、便利な婚活アプリを利用するのも、検索順位を上げて集客するのも、SNSで周知するのもいい方法だと思うんですよ。
それがだんだん人間を相手にしている感じが失われてきて、何とも気持ちが悪い。
婚活アプリも、はじめはただのきっかけづくりだったはず。それがそのうちロボットがはじき出す相性やデータで人を品定めしたりされたりする感覚に違和感を覚えるようになるのかもしれません。
ブログもまた、はじめはただ誰かに記事を読んでもらいたくて始めます。
ところが、いつの頃からかロボットが自動計算して決める検索順位を上げることが最大の目的になっていきます。儲かる記事がいい記事と評価され、データで優劣をつけられ、その結果に一喜一憂することに何の疑問も持たなくなるんです。
ロボットはどんどん賢くなっていて、まっとうにいいブログが上位に上がるって言われてますけど、ロボット操縦者が儲かる順位ってことに変わりありません。
どこまでいっても結局ロボット対策の記事を書いて、ロボットに順位をつけられて、優劣を競うことになるんです。そのことに何の抵抗も感じなくなるのって、なんかゾッとします。
どんな記事を書けばいいんですか?
最近は検索者の悩みに答える記事がよいとされてるみたい。
これもどうせロボットを操ってる人が有利な計算結果なんでしょう?
それ以外の記事が検索できないってどうなの?
誰がその記事を読みたがってるの?
だいたい50代以上の人は検索なんかしてるのかな。
検索を利用してる層って、実際はごく限られてるような気がします。
アマゾンのランキングも本当なの? って思うし。
乗っかって儲けてやる! ぐらい思わないと、検索上位になるような記事は書けません。
それが何だか空恐ろしくて嫌な感じがするのは、古い人間だからでしょうか。
50代以上の人がなかなかネットの中に増えないのは、ただ機械操作についていけないだけでなくて、ほんとに読んでおもしろい記事もないし、老眼で見にくいし、胡散臭いしってところもあるんじゃないかなぁ。(オレオレ詐欺にはだまされるけど……。)
そもそも人間は割り切れない存在です。
ロボットの計算でそう簡単にはじき出されては困ります。
今はロボット主導のネット界だけれど、そのうち割り切れない人の場もできることを期待しつつ、ロボットに頼らず見つけてくれる読者をゆっくり待つとしよう、などと思っていたら、あみんの「待つわ」を思い出した。
我ながら古い。
とはいえ、割り切れない思いを抱えたまま、待ちぼうけに終わるかもしれないこの途方もない時間、悩みは尽きません。
憂鬱になったときおすすめしたい記事。
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