ミニマリストたちが捨てて失敗したもの

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片づけをして「捨てて後悔したものはない」という話をよく聞きます。わたしもあまり思いつきません。

だけど極端なミニマリストにはまった人たちは、けっこう捨て過ぎて失敗するみたいです。これはこれで人間味あって憎めない。わたしはこういう失敗好きです。

布団

究極のミニマリストたちは、布団を捨てて寝袋で寝るようになるものらしい。

わたしはミニマリストブログを見るのが趣味なので、そういう方たちを散見する。

ところが、しばらくしたらやっぱり布団を買いました! みたいな人がちらほら。

いいですね。布団が恋しくなるんでしょうか。

でも、ミニマリスト的には布団ってきっと目障りなんでしょうね。なかったらどんなにすっきりすることかと思わずにはいられない存在なんでしょう。その気持ち、手に取るようにわかります。

でも、何にもないきれいなお部屋のど真ん中に、堂々と布団を敷いてゆっくり寝るのも素敵じゃないですか。それはそれでうらやましいです。何にもない部屋の隅に、きちんとたたまれた布団があるのもまたほっこりしていい。

ミニマリスト御用達のエアリーマットレス

バスタオル

じつはわたしはバスタオルがなくてもだいじょうぶな人です。実際使ってません。

すぐ汚くなるし、洗濯がたいへんだし、という家事的な理由が大きい。

お気に入りはミニバスタオル。スポーツタオルよりやや幅があるような中途半端なサイズのタオルです。このごろたまに見かけるようになりました。スポーツタオルでも全然だいじょうぶです。

それが高じて、最近とうとうリネンのガーゼタオルに変えてみたんです。ぺらぺらの薄いやつです。洗濯は超簡単で乾くのも早いからいつでも清潔です。

ところが、さすがにこれだとからだじゅうを拭く前に湿って冷たくなる。夏はともかく冬は厳しい。寒いと思う。おまけにからだがいつまでも湿っぽい感じで全然さっぱりしない。もう少し大きいサイズにすればまだ何とかなるかもしれないのだけれど、リネンタオルは大きいサイズだとむちゃくちゃ高価で手が出ない。そこまでしてリネンにこだわる気もしない。

というわけでリネンタオルは没になった。

と、前置きが長くなってしまったけれど、この経験で、湯上りタオルはどうしても分厚い大きなタオルがいいという人の気持ちが少しわかった気がしたということが言いたかったんです。

うちのオットも小さなバスタオルはすぐ湿って拭いた気がしないとよくぼやいている。からだの大きい人はそうなんだとあらためて思った次第。

ほんとのミニマリストとは

ミニマリストはモノを捨てるのが趣味ではない。あくまでも快適な暮らしのために余計なモノは持たない人たちのこと。大きくて分厚いバスタオルを使っていてもまったく恥じることはないのです。

「ミニマリストはかくあるべき」みたいな捨て自慢はそろそろ飽きてきた。「ミニマリストのくせにこんなの持ってます!」のほうがおもしろいかも。

ミニマリストとは自分が本当に必要なものを知っている人なんだとか……。

真のミニマリストへの道はなかなか遠い。

 

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