最低限の暮らしはみじめか最強か。

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寒波で停電に備えましょうという知らせ。

うちは自家発電なしのオール電化。

停電になったら最悪です。

ないと困るものが多いほど生活は不安定になる。

いつもないものばかり欲しがっているわたしですが、あるのがあたりまえになっているものも案外多い。

電気もその一つ。

停電なんて考えたくもない。

数年前、台風で停電になって復旧するのに数日かかったときはたいへんでした。

でも、今思えば寒くないだけましだった。

考えてみれば、寒波なんか来なくても、停電しない保証はどこにもないんですよね。

いつ停電するかもしれないところで暮らしていたことに気がついたのでした。

電気だけじゃありませんよ。

銀行のお金が引き出せなくなるとか、失業するとか、病気になるとか、食料品がむちゃくちゃ値上がりして買えなくなるとか、自分には起こらないと信じているから平気でいられるけれど、すべて起こらないとは限らないことなんですよね。

実際そこかしこで起こっていることばかりなんですから。

そんなことばっかり考えていたらおかしくなるからふだんは忘れていられるようになっているんですね。

失うとコワイもの、こんなわたしでも無数にあります。

その数だけ失うかもしれない不安があるんですね。

備えには限界があることや失うかもしれない覚悟ぐらいはしないといけないなぁと思う。

最低限の衣食住を整えることができれば、それ以上のモノは不安の種にしかならないのでしょうか。

そうだとしたら、最低限の暮らしは、みじめどころか最強かもしれない。

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