オットは捨てたがらない人です。
「いつか使う」「いつか売る」「高かったからもったいない」が口癖です。
説得はもめるだけ。捨てる許可をいちいちとるのも時間の無駄。
残りの人生、夫婦ともに気持ちよく暮らしていくために、こっそり内緒で片付けを進めていくことにしました。
オットに内緒で円満に進めていくコツは二つ。
1.オットに片付けを気づかせない。
オットの不在をねらって片付けるというわけではありません。
いてもいなくても、いかにも「片付けてます!」といったふるまいをしないってことです。
食器棚の引き出し一つ、洗面所の棚一段、ちょっときれいに掃除するついでにいらないモノを捨てる感じです。
ふだん掃除がしにくいところで、範囲が狭く、あまりオットが関わらない場所がねらい目。掃除がカンタンにしやすくするためにモノを減らします。
2.オットのテリトリーを侵さない。
オットの私物に手をつけないのはあたりまえ。
でも、オットの私物を取り出しやすく使いやすくするための片付けは、喜ばれる上、なくなったものにまったく気づかれない場合が少なくない。もちろん、オットの私物を捨てるわけではありません。うちにある、使っていないものたちです。
使っていないものでも、夫は基本的には捨てたがらないので、なくなったことに気づくとトラブルのもとになります。
ところが、私物が快適に使えるようになっていることに気をとられていると、以前そこに何があって、いったいどんな状態だったかということが思い出せなくなるんですね。たとえ思い出して「もしかしたら処分されたかも」という思いが頭をかすめたとしても、今の快適な状態に満足できれば「ま、いいか。」ですむものなんです。
やっかいなことに「アレどこやった?」と不穏なことを言われたら、すかさず「どこだっけ?」とボケます。若い頃のように、素直に捨てたなんて言いません。うっかり捨てたかもしれないけれど、どこかにしまったかもしれない、とはっきりしないことを言います。これぐらいの年になると、こういうボケがごく自然になるんですね。オットも、わざと捨てたわけじゃないとわかると、案外あきらめがつくみたいです。
とはいえ、オットの不信を招くようなきわどいモノの片付けはいたしません。オットが関与しない場所は、ほかにいくらでもあるからです。
さりげなく、小さく、掃除しやすくするための片付けを機嫌よくこつこつしている分には、オットは何の警戒心も持たないものなんですね。片付けするのにあれほど邪魔だと思っていたオットでしたが、内緒にして対立を避けるだけで、こんなにもストレスフリーになるとは。びっくりです。
毎日コツコツちょっとだけする片付け
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