筆子さんの本では、自分で作り育てていく「家事ノート」というのが紹介されてます。
家事のマニュアルですね。今風に言えば、家事の見える化でしょうか。
何を書くかやどんなふうに書くかはまったく自由。
でも、漠然とたまっていく家事をただこなしているだけでは、終わりがなくて疲れてしまいます。
だからノートにまとめて、主体的にこなそうというもの。
家事ノートに書き出すメリット
わたしは、家事ノートというかたちで1冊にまとめているものはありませんが、日々の作業や予定をダイアリーに書き出してます。
でも、毎日することや習慣になっていることはあえて書かないことが多いので、家事ノートとは言えないかもしれませんね。
だけど書き出すメリットは知ってます。
頭の中で「あれもこれも」ともやもやしていたことをリストにして書き出すだけで、すっきりすることがよくあるからです。
書き出すだけで、たとえその作業ができなくても、頭の中から気がかりを追い出すことができると読んだことがあります。忘れないように覚えておこうとすると、それがストレスになってるそうですよ。
予定表を作っただけで、やった気になって何もしないというのでは困りますが、優先順位がわかりやすくなるメリットはあると思います。
最低限の家事まとめ
- 食事の支度
- 洗濯
- 台所のシンクとコンロまわりの片づけ
- トイレそうじ
- 風呂そうじ
- 履き掃除とワイパー
その日によって、丁寧さや手抜き加減は変わります。
書いてみると、大したことやってないな、と思うんですが、なぜかいつも気ぜわしい。
しんどいときは「しんどい」と家族に伝え、睡眠最優先できるようお願いします。これが割り切ってできるようになったのは最近のこと。
体調を崩すと、いろんなことが停滞するし、気分が悪くなって、周囲も迷惑します。だったら少々家事をサボってでも寝たほうがいいと割り切れるようになりました。
やりたいことに時間を割く
聖書にある姉妹の有名なお話があります。
もてなしの準備で忙しくしている姉がイエス様にお願いするんです。イエス様の隣に座り込んで話を聞くばかりの妹に、「家事を手伝うように言ってください」と。するとイエス様は「一番いいものを選んだ妹の邪魔をしてはいけない」と答えるんです。
わたしはこの話を読むたびに、お姉さんはかわいそうで妹はあつかましいと思ってました。
でも、やりたいことに時間を割くとは、妹になることなのかな、と思うようになりました。
やりたいことをする時間もお金もない。ずっと長い間思ってきました。ほかにやらないといけない用事や仕事がいっぱいあって時間がないし、お金も貯めないといけません。今でもそういうことで頭がいっぱいになることがあります。
だけど、やりたいこと、じつはいつでも自分で選べるんですよ。いろんな言い訳をして、自分がそれを選んでいないのがほんとのところなんですね。
聖書に出てくる妹のように、人の目や家事など、余計なことを後回しにすれば、誰でもしたいことを最優先にすることができる。
もちろん人づきあいも、家事も仕事もすべて余計なこととは限りません。でも、優先順位を変えて後回しにしたり、不要な部分を捨てたり手抜きをしたりして、より大事なことに時間を割くことはできそうです。
そうまでして何をしたいか? いろいろ考えてしまいます。
そのために家計ノートを活用するんですね。
筆子さんの著書『それって、必要?』の「時間の使い方」や「お金について」の話を読んで、あらためて思ったことでした。
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