子どもは障害者職業センターで職業準備支援を受けています。
障害者職業センターはいわゆる障害者に限らず、仕事に就くのに何かしら困難がある人なら誰でも利用できる施設です。雇用者の相談にも応じているところなんですよ。
でも都道府県に一つずつしかない上、知名度も低いので、実際には利用したくても利用できてない人が多いように思います。
発達障害と個性の違い
中学校もろくに行かないままほぼ引きこもり状態からのいきなりの社会活動です。この職業センターに通うこと自体、ほんとにできるかと心配しました。
発達障害とひとことで言っても、ほんとに幅広い多様なハンデがありまして、わかりにくい場合も多い。うちの子は不登校時にたまたま診断されましたが、おとなの社会人になってから診断されるケースも増えてます。診断されないままの方もかなりいそうです。
発達障害か個性かの判断は、社会生活に困難があるかどうかの一点だけです。二次的に病気になることはあっても、発達障害かどうかを決める医学的客観的診断基準は今のところまだないんですよね。最近は脳の血流なんかでとくちょうを見る研究もされてきているようですが。
子どもがまだ中学生だったとき、相談しに行った大学のカウンセラーの先生には「発達障害なんてない。何でもかんでも病気や障害にしたがる者が騒いでいるだけで、たいてい気のせいだ」などと言われたこともありました。
ここ数年で発達障害に対する社会の受け止め方はずいぶん変わったと思います。
発達障害の就労支援、自己紹介シートの作成はいいかも
子どもは障害を隠さず伝えて就活することにしました。担当カウンセラーによると、そのほうが仕事が長続きするそうです。職場との間にジョブコーチという専門家がついてくれるメリットも大きい。
職業センターの個別カリキュラムが進んでくると、ハローワークに付き添ってもらって登録に行きました。そこでは配慮してほしいことやとくちょうなんかをたずねられたみたいです。聞かれるとわかっていたのに、うまく説明できなかったと言ってました。
これからいろんな人と相談しながらハンデやとくちょうについて詳しく説明した自己紹介シートというものを作成していきます。
何ができて何ができないかなんて見当もつかないし、やってみないとわからないのが正直なところなので、自己紹介シートを作るのは難しくてたいへんな作業なんですが、これを丁寧に作っておけば、考えもまとまり、いろんなところで説明しやすくて助かりそうです。
自己紹介シートはどんな人も作っておくといいかもしれないと思いました。
労働条件を折り合うのは難しそう
ハローワークでいろいろ求人を見ていたら、仕事に就くのは難しいことを思い知ったと言ってました。
うちの子は仕事を選ぶより前に、可能な労働時間や通勤にかなり制限があるからです。ハンデがある上地方暮らし。そう都合のいい仕事があるはずもないんですよね。
多少無理をして失敗してもへこたれないようにすればいいのか、無理しないでじっとしていたほうがいいのか、別の道を考えたほうがいいのか、悩んでるみたいです。
人手不足で障害者枠が増えているとはいえ、インターネットが普及しているとはいえ、働き方はそれほど自由に選べないのが現実。
フリーランスで仕事するのも簡単ではないし、世の中厳しいです。
うつ病や発達障害など障害がある方の就職と定着を支援する施設【ニューロワークス】
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