新しもの好きも馴染み深さに負ける

tv sns

年の割にはパソコンやインターネットを使うのが早かった。わたしがまだ30代主婦だった頃は、幼稚園のママ友はまだ働いていない人も多かったし、パソコンやインターネットを使っている人はほとんどいなかった。

その頃のネットは今ほど充実していなくて、ブログをするのもたいへんだった。それでも新しいことができるようになるのが楽しくて嬉しかった。これでも新しもの好きだったようである。

それでもやっぱりテレビっ子

そんなわたしでもSNSにはついていけない。

若い世代はテレビを見ないでYouTubeを見るというけれど、わたしはどうにもやっぱりテレビ派なのだ。

若い芸人が次々YouTubeで活躍しているのに、お笑い怪獣さんまは意地でもYouTubeはやらない。テレビにこだわるという。

そんな姿を見て、自分の若い頃、映画にこだわり続けた俳優たちがいたことを思い出す。テレビ愛を語るさんまのように、映画愛を熱く語っていたものだったが、やがてテレビドラマにとって代わられた。

テレビもラジオや映画と同じように、消えはしないが端っこに追いやられようとしている。もうすでにテレビは中心ではなくなっているのかもしれない。

わたしは新しもの好きで、まんざらネットになじみがないわけではない。趣味の手芸や動物のYouTubeはよく見ているし、テレビドラマの見逃し配信も利用している。

ただ、知人や有名人のSNSを欠かさずチェックするなんていう習慣はない。

どうしてわたしはいまだにテレビっ子なのか? どうして若者のようにSNSに馴染めないのか?

祖母は晩年、東芝劇場のテレビドラマをいつも見始めるのはいいが、いつも途中で断念していた。見覚えのある俳優が出ていると言っては見るのだが、結局「わけがわからない」とついていけない感じだったのだ。

あのときの祖母の気持ち、今わかる気がする。

いつの時代も警戒心怠りなくほどほどに

SNSに馴染みがない世代は警戒心が強いとも言われている。よくわからない人ともかんたんにつながれるSNSは、少々気味が悪いと思うのは、古い時代の人間だからだろうか。

知らない人から誹謗中傷されるなんて論外である。

趣味嗜好が似通っている人とつながりやすいために、思考が偏る弊害も指摘されている。知らない間にビジネスのターゲットにされている場合もある。

そんな搾取の術を知り尽くしている海外の富裕層の子どもたちは、すでにSNSを使わない教育をしていると聞いた。

便利だからと使っていたら、いいカモにされていたなんて馬鹿みたいである。

だったらテレビは安全かといえばそうともいえない。テレビもまた、誘導や洗脳、長時間視聴が問題になってきたのだ。

古き良き時代に馴染んだものに愛着を持つのは仕方ない。

しかし何にせよ、ほどほどが大切だと思うこの頃である。

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