『なぜ、年収300万円夫婦は「リッチで仲がいい」のか?』という記事を読んだ。
おおよその見当がつく。
年収300万円は、協力し合わなければ生活できない収入レベルなんだと思います。
収入と幸福度は一致しないというけれど
年収は多いほどリッチで幸せか?
少ない者にとっては、多ければ多いほどよさそうに思うのだけれど、聞いてみると、確かに年収が多いからと言って、すべてがうまくいくというわけではないようです。
ない者のねたみ・やっかみが半分くらいはあるとしても、収入が多くあれば必ずリッチで幸せになれるかというと、そうでもないみたい。
実はものすごい借金もあるなんてこともよくあります。
お金があると、浮気や趣味、気分転換に交際費、と支出が増大するのも想像できます。
その点、年収300万円では借金はもちろん、無駄な支出をする余裕などないところがメリットなんですね。
農業や漁業など共同作業している夫婦は仲がいい
ところで、漁や畑仕事など、共同で作業する夫婦は仲がいい。
というか、仲良くせざるを得ないというのが実情かもしれない。そして長年の積み重ねが一心同体のような夫婦にするのかもしれません。
家計運営に関しても、役割にそれぞれ違いがあるとしても、ピンチや目標を共有し、話し合いながらの共同作業が理想。
とはいえ、稼ぎ手とサポーターが分かれていると、立場の違いから理解し合えないことも多い。
一方が外で働き、一方は家事をするというパターンですね。こういう家庭は減ってきているとはいえ、育児や介護が必要な家庭など、多様化する家庭の事情により、こうしたパターンもなくなることはないように思います。
また、共働きは共働きで、忙しさや収入の違いで対立することも少なくないようです。
顔を突き合わせて終日一緒に仕事をしている夫婦と異なり、一般的な夫婦は、一緒に過ごす時間が限られている中で、わざわざ互いに時間を割くところから始めないといけない。さらにそこで家計運営の方針を話し合い、折り合いをつけようというのだから、これはなかなか敷居の高い作業です。
でも、こうしためんどうくさい作業を共に乗り越えていく過程がひょっとすると幸福度につながっていくのではないかしら、などと思ったりするんです。
年収300万円生活をめざしてみる
年金生活になると、年収300万円に満たなくなる可能性が高いご家庭も少なくないと思います。
そのために貯金している人も貯金がない人も、不足分を補う方法について、今から話し合えるといいですよね。
話し合いながら徐々に年収300万円の暮らしにシフトしていくというのでもいい。
うちも「あとこれぐらい稼いだら何とかなりそう」みたいなことをときに深刻に、ときにのんきに話し合ってます。
先のことはわからないので、心配し出すとキリがないですし、できることにも限界があるんですが、だからと言って「なるようになれ」的に投げやりに過ごすのは余計不安になると思うんです。
じつはわたし、長い間先のことを考えたくなくて、家計管理をうやむやに先延ばしにしてきた経緯があります。でも、それってかえって不安で苦しいだけでした。今は、ある程度現状を把握して受けとめるようにしてます。そのほうが覚悟ができて落ち着くことがわかったからです。
漠然とした不安はからだに毒です。
年収300万円というのは、話し合い、工夫し合って暮らすのにちょうどいいサイズの一つの目安なのかもしれません。そこに高い幸福度の秘密がありそうです。
年収300万円が楽勝なご家庭も、ちょっとがんばらないといけないご家庭も、その幸福度の高い暮らしを共同で四苦八苦しながら目ざすところにきっと幸せがあると信じたい。
シニアの納得家計学
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