朝ドラ「とと姉ちゃん」では商品比較の試験が始まりました。
戦後の混乱期を乗り越え、商品が豊富に出回り出した当時、粗悪な商品をつかまされる消費者が後を絶たなかったようです。
今はどうでしょう?
メイドインジャパンは海外でも評価が高いと言われるようになりました。
わたしもかつては国産の商品を信頼していました。
でも最近は、国産だからと言って、無条件に信用しないようになりました。
求められる品質の多様化
昔のように誰が見ても粗悪な商品はさすがに少なくなったと思います。
でも、今は誰にとっても品質のよい商品なんてない気がします。人によって、あるいは価格によって、品質の良し悪しは変わるものだからです。
暮らし方が多様化してきたんですね。
だからと言って、品質の悪い商品がなくなったわけではありません。
安く購入したものの、不良品で「安かったから仕方ない」とあきらめたり、逆に奮発して買ったものが早々に不具合になって泣き寝入りしたことも少なからず経験しました。
いつの時代も品質の悪い商品は一定数あるんですね。
商品の品質はよりわかりにくくなってきた?
商品の品質は、もともと素人目にはわかりにくいものなんですが、どんどんよりわかりにくく進化してきている気がしないでもありません。
とくに商品の安全性など、一般消費者は確かめるすべがありません。
「無添加」とか「モンドセレクション受賞」「シルク100%」「トクホ」などなど、メーカー側の表示をそのまま鵜呑みにするほかないんですよね。
まあ、さすがにウソはついていないだろう、とここは信頼するわけです。
でも、いろいろ胡散臭いと思うことがいろいろあるんです。たとえば、
- 日本は世界的に危険視されているトランス脂肪酸を表示する義務がない。
- 遺伝子組み換えでない国産大豆は希少なはずなのに商品が多い。
- 日本では、検査機関がないため、どんなオリーブオイルもエクストラバージンと表示できるらしい。
- モンドセレクションはお金を支払えば受賞できる。
- トクホは健康にいいというメーカー側の都合のいいイメージづくりに効果を発揮しているが、健康効果については疑問視されている。
ウソはつかないまでも、黙っているというか、知らされていないことがいっぱいありそうなんですよね。
品質の良し悪しはどんどんわかりにくくなってきていると思っていたのだけれど、こうした問題は、今に始まったことではないのかもしれません。
世の中って、いつの時代も、複雑な利害関係のもと、すっきりしないまま動いているものだったんですね。
と、あきらめの境地みたいになってしまいましたが、こんないい年になって、やっとわかった気がします。
で、結局どうするか?
自分の目で、自分のわかる範囲で、リスクを含め、納得して商品を選ぶしかないってことですね。
つまらない結論ですみません。
そのためにも、踊らされず、必要最小限のモノで暮らすのが無難だとあらためて思ったことでした。
品質の良いものを選ぶ困難さを考えたとき、余計なモノは持たない小さな暮らしがその強みを発揮できるのです。
これもミニマリストが出てきた背景の一つかもしれませんね。
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