「整理・片づけ本を読むのが好き」というわけではなかったのですが、気が付いたらいろいろ読んでました。片付けが得意でなかったからかもしれません。読んでみると、案外おもしろい。といって、片付けがはかどるわけではありません。「読んでおしまい」がほとんどでした。
真似したくてもできないことや自分の暮らしには不向きなこと、当てはまらないことが出てきて投げ出すパターンを繰り返してきました。その通りにできない現実にがっくりしてしまうんですね。
ハウツー本なんてそんなものだってことがわかってなかったんです。今思うと子どもでした。
いかにいい加減に自分の暮らしに取り入れるか。それが大事なんですよね。それがおとなの家事ってもんです。わたしのブックレビューも参考にしていただけると嬉しいです。
人生がときめく片づけの魔法/近藤麻理恵
今や「世界でもっとも影響力のある100人」のひとりになってしまったこんまりさんの本。わたしは2011年に購入して読みました。当時図書館になかったんですね……。当然古本もなく定価で買いました。わたしにとっては高価な本でした。そうしてでも読みたかったんですね。すでにかなり話題になってました。
その頃、漠然と片づけたい思いはあったんですね。でも、なかなかモノが減らせなくて、出しては戻すの繰り返しで少しもすっきりしませんでした。
こんまりさんの本は「ときめき」が有名ですが、わたしはモノの手離し方、お別れの仕方にとっても共感しました。この本ではじめて思い切った処分ができるようになったんですね。
もう一つ、こんまりさんの本は「たたむ収納」が大きな特徴だと思います。ほぼすべての衣類はたたんで収納できると述べています。たたむなんてめんどうだと思うのは、モノを持ち過ぎているからなんですね。日本のたたむ文化はスゴイです。みごとにコンパクトにおさまります。
うちにはハンガーにかける衣類は数えるほどしかありませんが、まったく問題ないです。
小さな暮らし/石黒智子
石黒智子さんのお宅はいろんな雑誌やご自身の著書で拝見できます。とにかくおしゃれで素敵。軽薄なおしゃれではなく、なんか上質って感じです。かつリッチでとても真似できません。
一つひとつのモノに対するこだわりがすごいです。主婦というよりプロっぽい。とくに台所。
家計管理の仕方や書類整理の仕方、人づき合い、ワードローブなんかは質素で堅実。とても参考になりました。メリハリのある生活スタイルです。
モノを厳選する姿勢が潔くカッコイイ。
わたしが小さな暮らしを目ざすきっかけになった本です。片づけの本というよりライフスタイルの本。
スポンサーリンク