「交際費は減らせない」といった話をよく聞きます。確かに人づき合いは大切ですし、ある程度お金もかかりますよね。
でも、本当に交際費は減らせないのでしょうか?
交際費を減らすことは、人づき合いをやめてしまうことにつながるのでしょうか?
交際費と娯楽費を区別する
ここであらためて交際費とはどんな支出をいうのか確認してみましょう。代表的なものは冠婚葬祭関連でしょうか。ほかに帰省費やお歳暮などが考えられます。
交際費を管理するには、まず娯楽費やこづかいなど私的な支出と区別することがポイントです。交際費は、学校行事や町内会行事などの会食やイベント参加費など社会生活上義務的必要性があるものを言います。
では、親しいママ友とのプライベートな会食はどうでしょう? 友だちに誘われて何となくつき合っているおけいこごとは?
知り合ったきっかけはママ友でも友だちとして個人的に親しくつきあう関係になった場合、その会食や交友にかかった費用はもはや交際費ではありません。一方、自分の趣味や好みと無関係にただつきあっているだけのおけいこごとは、社会的性質が強く、交際費に近いかもしれません。でも、細かなルールは、各自わかりやすいように分類すればいいです。
こんなふうに人づき合いに関わる支出には社会的なものと個人的なものがあるんですね。何となくごちゃまぜにしている場合が少なくありません。区別したほうが無理なくコントロールできますよ。
家計管理の教科書
交際費をコントロールするコツ
交際費は社会的性質のもので、基本的には管理不能です。
まずは娯楽費やこづかいのような個人的な支出が混入していないかチェックします。
次に、本当に大切にしていきたいつきあいなのか、考えてみましょう。たとえば、誘われるままにおつきあいで続けている興味のないおけいこごとなどは思い切ってやめてしまってもいいかもしれませんね。無理をして八方美人でいるよりも正直で誠実なおつきあいをしたほうがよりよい関係でいられるのではないでしょうか。
ほかに集会の頻度や場所、時間を見直して支出の節約ができないかチェックしてみるのもいいですね。特別な事情でもない限り、節約の提案を不快に思う人はいないはず。
交際費を抑えると人づきあいを不自由にすると思い込むのは早計です。交際費を見直すことで、社会との関わり方や人とのつきあい方を今一度考えるきっかけにしてみてはいかがでしょう。
わたしも年を重ね、暮らしを小ぢんまりとしていく中で、より社会や人とのつながりが大切になってくると思っています。わたしのような非社交的で社会性に乏しいひきこもりでも、これまでたくさんの人に助けられてきました。つくづく人は一人では生きていけないものだと思っています。
社交性や社会性には個人差があり、それぞれできることには限りがあるんですよね。私自身、みな同じレベルの社交性や社会性を強いられたらツライです。でも、それぞれができる範囲で配慮に努めることを怠ってはいけないとも思っています。いろんな人が共に生きているというのがあたりまえの世の中になるといいですね。
人を大切にするというのはどういうことなのか、自分にできることは何か、考えをめぐらせています。
続かないのは性格のせいでも意志が弱いせいでもない!?
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