少し前まで気に入っていた枕も、年齢とともに具合が悪くなることがあるようだ。
わたしはよく、首筋にあたる頚椎周辺が痛くなる。いつもの肩こりだろうかと思っていたら、昨年の春はとんでもない頭痛に発展。MRIで椎骨動脈乖離が見つかった。
枕が原因だったかどうかわからないけれど、とくに運動もしていないし、原因は高血圧ぐらい。睡眠中に首が痛くなる枕がすっかりコワくなってしまった。
エイジング化粧品があるように、枕も老化に合わせて選び直した方がいいかもしれない。
首に負担のないフィット感とホールド感の加減
今お気に入りの枕は三分割のパイプ枕。
ストローのようなやわらかいパイプが入ったもの。
小川コルマというところの枕なのだが、残念なことに一般販売されなくなって、現在入手できない。
パンパンに入っていると硬いので、パイプ量を減らしてくたっとした感じで使っている。そうすると、手作りのタオル枕のようにやさしい肌当たりで、タオルほど型崩れしないのでいい感じなのだ。
理想の枕というのは、からだとの間に隙間ができてはいけないのだけれど、ひとりひとり違う体型にぴったりフィットする枕を探すのは至難の業だ。どうしても枕に合わせざるを得ない。その結果、疲れたり痛くなったりしてしまう。それでも元気な若い頃はどうにかなっていたのだろうが、もうそろそろ無理がきかなくなってきたようだ。
わたしもタオル枕のフィット感には申し分なかった。でも、頭の重みで沈んでしまうところが我慢できなかった。ところがパイプは沈まない。支える力もじゅうぶん。量をうまく調整すれば、液体のように自由に移動し、どんな体型にもぴったり寄り添い隙間ができない。パイプはガサガサするイメージがあったけれど、信じられないほどやわらかだ。
しかし、そのためにはパイプの分量を減らさなければならない。かなり低めの枕になる。
横向きには重ね枕がおすすめ
わたしは基本的には仰向けなのだが、左右横向きになることもある。寝返りで横向きになるときは、肩が入るので、枕を少し高くしたい。そんなときは、枕元に用意してあるミニパイプ枕を重ねて使っている。こうすれば自由に寝返りできて横向きも楽。寝返りがスムーズにできると、睡眠中や寝起きにからだが痛くなることがない。
しばらくはこの三分割のパイプ枕でいけそうだ。
小川コルマ以外の三分割パイプ枕は以下の二つ。
小川コルマの枕は758円で配送料800円だった。送料込みとはいえ、ずいぶん高価になった印象だ。コロナの影響だろうか。それでもパイプ枕は、ほかの枕に比べれば比較的安価な部類である。
こういう三分割のパイプ枕はあまりない。だから三分割の袋を縫って、自分で三分割枕を作る人もいるようだ。パイプはカバーごと丸洗いできるので、内袋に入れなくてもかまわない。
パイプの三分割枕は、椎骨にやさしくフィット。沈まず頭の重みに耐えて支えてくれる。首にやさしい低めの枕をお探しの方は、一度お試しを。
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