ほとんど出かけないし、コロナ前から人づきあいも必要最小限のわたし、洋服も必要最小限あればいいのだが、この必要最小限というのが案外難しい。
洋服一つ足そうか足すまいか、何をどう揃えれば無駄がないか、そんなことを考えるのにえらい時間がかかるのだ。
寸足らずのワンピース
ワンピースの丈がもう少し長ければいいのに。最近そう思うことが増えた。
入手した当時は気にならなかったのに、ふしぎなものである。身長が伸びたわけではない。着丈にも微妙な流行があるからだろうか。わたし自身、年をとって好みや気分が変わるということもありそうだ。
本来消耗品である洋服を、長く気に入ったまま着続けるというのは簡単なことではないのだ。
長年のお気に入りというのは、偶然の奇跡みたいなものである。むちゃくちゃ気に入って手に入れたものが、あっけなく短期間でボツになることもめずらしくない。その一方、取り立てて何ということもなかった程度の洋服が、やたらと重宝したり、思いのほか着心地がよくて、手離せなくなったりするのだからわからない。
寸足らずのワンピースを順次買い換えていこうか、重ね履きするボトムスを足すべきか。必要最小限のワードローブ維持には悩みが尽きない。
わたしの洋服は、たいていあちこちお直しをして長く着ているので、誰かに譲ることができない。小物や雑巾に作り替える以外ゴミになる。そう思うと、やっぱりちょっと気に入らないという理由で簡単に捨てるのは忍びない。なるだけぼろぼろになるまで着たいと思ってしまう。
インド綿フレアパンツが便利
寸足らずのワンピースにペチコート風に重ね履きできて重宝しているのがインド綿のフレアパンツ。
これは暑い夏にもサラッと着心地がよく、柔らかく軽いので重ね着も負担にならない。
シーズン末のセールで購入した当初は、こんなに活躍するとは思いもしていなかった。想像以上の着心地のよさとロングシーズン使えるお得感に大満足のアイテムになっている。
優柔不断で時間がかかるのも悪いことではない
洋服を減らすには、取捨選択する時間がかかる。新しい洋服を買うときと同じぐらいの熱量で買わないかもしれないいくつもの洋服を見比べ、必要かどうかを吟味する。日ごろからチェックしておくことも欠かせない。
無駄遣いをしないように上手な買い物をするのには頭を使う。めぐりの悪いわたしにとって、非常に時間のかかる作業なのだ。その挙句、失敗することも少なからずある。
なにごとも決断は早く、先延ばしにしないのがいいという説もあるが、こと洋服に関しては、ぐずぐずして遅れをとり、買いたいものが買えないことは失敗にはならない。お金は減らないからだ。縁がなかったと思えばいい。ぐずぐず思案するのも、そう悪いことではないのである。
これが無駄な時間と思うかどうか。
無駄遣いにセルフご褒美、したくなる気持ちもわかる。だって人間だもの……。
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