我流サステナブル(持続可能)ファッション

my sustainable fashion

洋服を流行ごとにとっかえひっかえ大量消費するファッション業界も変わり目が来ているという。環境負荷の少ない素材選びや無駄な廃棄の見直しが迫られている。

洋服に多くのお金はかけられない家計的観点と片づけの負担を軽減する家事的観点からわたし流サステナブルファッションを考えてみた。

天然素材がサステナブルとは限らない

更年期障害で乾燥敏感肌になって以来、天然素材に凝った時期もあったが、今はそれほどこだわっていない。ポリエステルといった人工繊維は、石油を大量に使い、安価な洋服の大量生産、大量廃棄につながっていると言われてきた。

しかし、ユニクロのように製品を回収し、リユースやリサイクルする動きも出てきている。

わたしの場合、経済的な事情で天然素材にこだわりきれなかった。シルクやウール、綿麻などの天然素材は値段の割に耐久性がないものも少なくない。取扱いも繊細でめんどくさい。

そんなわけで冬はウールやカシミヤよりもっぱらポリエステルのフリースである。フリースも上質なものは高価だが、ウールやカシミヤよりはるかに丈夫。石油製品も使い捨てずにとことん使えばいいと割り切るようになった。

この頃はダウンもリサイクルされるようになってきたけれど、貴重なはずのダウンがこれほど市場に出回り、気軽な素材になった背景には、おぞましい乱獲や虐待があると知って以来、軽くてあたたかいダウンの恩恵を容易に使い捨ててはいけないとつくづく思う。

わたしが何年も着ているLLBeanの防寒着は中綿もポリエステル製保温素材。それでも手持ちの洋服の中で一番あたたかい。しかも洗濯機で洗えるというほかにはないじょうぶさである。

【LLBean】ウィメンズ ウィンター・ウォーマー・ジャケット

ダウンは確かにあたたかい。軽いしやわらかく魅力的な素材だ。でも簡単には洗えない。洗えないと汚れたら処分するしかない。そう考えると、防寒着はダウンにこだわらなくてもいい気がしている。

おうち洗いができる洋服を選びたい

うちで洗える洋服しか着ない。水洗いできない洋服は、素材が水で伸縮して型崩れしてしまうからだ。そもそも水洗いして着られなくなるような不経済な洋服は選ばないようにしている。

ドライクリーニングは石油で洗う。ドライクリーニングを避けることが環境に負担をかけないことにたまたまつながっている。

最近は洗えるスーツなんかもある。洗濯ネットを活用すれば、大抵のものはうちで洗えるようになってきている。

このように天然素材にこだわらなくても、できるだけ長く気に入って着られる洋服を選ぶのがサステナブルファッションではないか。

さらに言うと、自分が着なくなっても、誰かに譲るとか、小物や雑巾に作りかえるとかして、ボロボロになるまで使い切る。そこまで想像できたら素敵。

生きるとは、消費することなんだなあ……。

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