ヘナで白髪染めするのをやめた。やめたのはいいが、白髪のままでいられるほど白髪ヘアがきれいなわけではないのが悩みである。毛先にヘナ染めした赤っぽい髪が中途半端に残り、顔まわりや根元の白髪で地肌が透けて見えるのも何だか恥ずかしい。
湯シャンときどき石けんで洗うだけの髪は扱いやすいのはいいが、乾燥しがちで艶もない。まだらな髪色もちぐはぐで不自然。あまりにも手入れを怠っている印象なのだ。
と言って、白髪を染めて隠したいわけではない。白髪混じり(白髪多め)の髪をどうにかきれいに手入れしたいだけなのだ。
そこで、最近使っているのがヘアカラートリートメントである。これはきっちりべったり染まらない。それがいい。白髪混じりでちぐはぐな髪色を、何となく統一感のあるあいまいな色味でまとめてくれるのだ。ふだんシャンプーをしない髪には、こんなものでも割合染まりやすいようだ。
白髪を消してしまうのではなく、全体をシルバーグレイっぽくまとめると、白髪が悪目立ちしないで自然な仕上がりになる。
サロンドプロ、ビゲン、グレイチェンジを比較
入手しやすく手頃な値段のサロンドプロ、ビゲン、グレイチェンジの3種を使ってみた。
サロンドプロとビゲンは同じアッシュブラウンだが、こんなに色が違う。
写真ではわかりにくいが、サロンドプロは光沢のあるシルバーグレー(写真左)。ビゲンは暗いブラウン(写真右)。濃いグレーに見えなくもない。
グレイチェンジは写真はないが、容器のチューブの色と同じダークグレイでいわゆるねずみ色である。
いずれも白髪に馴染みやすい色である。ブラックにしなかったのは、はっきりした色よりややあいまいなぼやかした色の方がまだらの白髪ヘアにはなじみやすいと考えたのだ。でも、このカラートリートメント自体、しっかり染まるものではないので、髪色によってはブラックでもいいかもしれない。ブラウン系の暖色にしないほうが白髪混じりのまだらヘアはあか抜けて見える気がする。
ビゲンはかなりゆるめのテクスチャーなので、乾いた髪にも直接塗りやすい。サロンドプロも乾いた髪に塗れなくもない。ただグレイチェンジは固い粘土のようで、乾いた髪にはなじませにくい。また、泡切れが悪く、洗い流すのがたいへんだった。
カラートリートメントは乾いた髪にいきなり塗るほうがよく染まると言われている。でもぬれた髪のほうがムラなくなじませやすい。染まりやすさもとくに違いは感じなかった。
3種のカラートリートメント間でも染まりやすさに差はないと思う。
個人的には、色と香りでサロンドプロが一番好き。サロンドプロには白髪のキラキラ感を抑えるアンチグリッター処方が施されているという。しかし、ほかのカラートリートメントでも白髪のキラキラは抑えられる。また、いずれもぱさぱさした乾燥感も抑え、艶を出す効果があることもわかった。おそらく、シャンプー等に配合されているようなシリコン的な成分が含まれているのだろう。合成界面活性剤をはじめ、怪しげなわけのわからない成分がたっぷり入っている。
しかし白髪ヘアのお手入れには便利で都合がいい。しばらく成分には目をつぶり、必要最小限利用していこうと思う。同じようなカラートリートメントには、ハイクラスな値段のものがたくさんあるが、今回のお手頃クラスでじゅうぶんな感じである。
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